ブランド品鑑定士の年収事情|未経験からの転職でも稼げる3つの方法
2024.04.16
14年連続で成長拡大しているリユース市場ですが、そこには買取ビジネスの拡大が大きく影響しています。顧客からブランド品、貴金属や宝石、アパレルなどを買取する「買取ビジネス」で活躍しているのが、ブランド品鑑定士です。今回は、ブランド品鑑定士の最新の年収事情と、未経験からの転職でも稼げる3つの方法について、ご紹介します。
ブランド品鑑定士の仕事とその魅力
ブランド品鑑定士の仕事は、買取専門店やリユースショップ、もしくは出張買取などで、顧客からブランド品、貴金属や宝石、アパレルなどを買取することにありますが、その魅力について以下の5つがあげられます。
【専門知識の活用】
ブランド品鑑定士は高度な専門知識を持ち、その知識を活用してブランド品の真贋や価値を評価します。この知識は業界特有のスキルであり、専門家としての誇りと自信をつけることができます。
【多様な品物と接する機会】
ブランド品鑑定士はさまざまなブランドや製品に触れる機会があります。これにより、バイブランド、ラグジュアリーブランドや、ファッション・時計・アクセサリーなど、様々な分野に精通することができます。
【高額な資産に関わる】
保有している個人にとってブランド品は高額な資産であり、その真贋や価値を鑑定することには大きな責任が伴います。鑑定士は貴重な資産に関わる仕事を通じて、社会的な信頼と尊敬を得ることができます。
【市場動向の理解】
ブランド品鑑定士は市場の動向やトレンドを常に把握しています。これにより、相場の値動きや需要と供給のバランス、価値の変動に敏感に対応し、より正確な査定を行うことが可能です。
【やりがいのある仕事】
高い専門知識や真贋・鑑定能力を活かして、顧客に対して価値あるサービスを提供することで、ブランド品鑑定士は自己成長や達成感を得ることができます。また、真贋・鑑定によって偽物を見破るなど、社会的な貢献も感じられるでしょう。
ブランド品の知識がない、買取ビジネスに携わったことがないという未経験者からでもブランド品鑑定士に転職して、稼いでいくことができます。このような魅力あるブランド品鑑定士に興味のある方はこちらから求人内容を確認できます。
2024年最新!ブランド品鑑定士の年収事情
平均的なブランド品鑑定士の年収は、どのくらいでしょうか。ブランド品鑑定士の年収は、鑑定士の経験や専門知識のレベル、働く場所や雇用形態によって異なります。あくまで一般的な目安ですが、以下のような年収の範囲が見られます。
インフレの影響もあり、買取業界でも給与のベースは上がってきています。未経験から入社した場合の想定年収は一般的には400万円前後となります。多くのブランド品鑑定士の場合、まずは買取専門店やリユースショップ、出張買取などのお客様との接客から商品をお買取りする業務からスタートします。まずはお客様との接客やコミュニケーションが最も重要となります。周囲のサポートや研修を受けながら査定の経験を積んで行きます。
2〜3年目に入ると、年収は400万円~600万円程度と上がっていくことが可能です。この段階では、上司や先輩のサポートがなくても一人で一定の品物を査定し、買取ることができるようになります。買取実績が上がることでインセンティブなどの報酬を得たり、賞与によって還元されたりすることで、年収が上がっていきます。
さらに経験を積みながら鑑定・真贋技術を向上させ、より高額な品物の鑑定を行うことができるブランド品鑑定士になると、 年収は600万円〜1000万円を超えることもあります。スピードと正確性を兼ね備え、高度な専門知識や豊富な経験に基づいて、高額なブランド品の鑑定を行うことができます。
多くの場合、部下育成や、営業や接客スタッフの遠隔真贋サポート、マニュアル作成、商品の販路選定、バイヤーとしての仕入れ、業務効率化などのマネジメント業務をプラスの経験を担っていることがあり、このようなかたちで組織に貢献することで、年収を稼いでいくことができるようになります。
ブランド品鑑定士は未経験から可能なのか
ブランド品鑑定士は学歴不問・未経験歓迎という間口の広い求人が非常に多いという特徴があります。
そのため、学歴に自信がない、コンプレックスがあるという方だったり、業界について何も知らないという未経験の方でもチャンスがある業界です。
それには、2つの理由があります。
一つ目は教育体制が整っていること、二つ目は人柄を重視していることです。
【教育体制が整っている】
買取というビジネス自体が、扱う商材の範囲が非常に広いという特徴があります。ブランド品から、アパレル、家具、農機具や工具、ゲームやトレカなど幅広いモノを扱うので、
最初からそれら全ての商材について詳しい人を採用するというのはそもそも難しいでしょう。
一方、受け入れる側の買取企業でも最近は、入社してから知識やスキルをしっかり学んでもらおうと考える企業が多く、教育・育成体制が整ってきています。具体的には、マニュアルの整備、経験のある人材の配置、本部での遠隔サポート、外部委託機関のサポートがあります。
【人柄を重視している】
また、買取ビジネスでの成果というのは「いくら買い取ることができたか、それをいくらでも販売できたか、その利益」ということになりますが、それには学歴・職歴を重視する必要はあまりありません。
企業の中でどんなパフォーマンスをはっきできるのか、人柄や、コミュニケーションスキル、その人自体がどんな価値観なのか、ということに注目して採用を行っている企業が多いです。
ただ、間口の広い業界とはいえ、未経験からブランド品鑑定士として転職して、稼ぐための戦略は必要です。自分の向き・不向きや、興味・関心をよく自己分析して、自分に合った企業を選択していきましょう。
未経験からの転職でも稼げる3つの方法
それでは、未経験からブランド鑑定士に転職した場合にどうやって稼いでいくべきか、今回は3つのパターンをご紹介します。これまでのご自身の経験やスキルと照らし合わせてみてください。
【接客・営業スキルを磨く】
一つめは、「接客・営業スキルを磨く」です。
買取ビジネスでは高い接客スキルが求められます。コミュニケーションがうまく、お客様から信頼を勝ち取ることができれば、その後もリピーターとなってくれたり指名をいただいたりすることも増えるため、ここを磨いていくことで、未経験者でもしっかりと稼ぐことができます。コミュニケーションをとることが比較的好きという方や、前職の接客経験や販売経験を活かしたいという方は接客・営業スキルを磨いて稼いでいけるでしょう。
【真贋・鑑定スキルを磨く】
二つめは、「接客・営業スキルを磨く」です。
買取ビジネスではブランド品のトレンドや相場、偽物の情報など情報の更新が非常に速いため、継続的な学習と努力が必要です。コツコツと努力して積み上げることができる方は非常に向いているでしょう。ブランド品市場の理解と研究、研修・トレーニングプログラムへの参加や、経験豊富な鑑定士からの指導を受けるといったことが重要になります。そのためにどのような企業に就職するべきかはよく検討する必要があります。
【マネジメントスキルを磨く】
三つめは、「マネジメントスキルを磨く」です。事業責任者などの経営幹部になっていく方法です。リユース市場が拡大し続けており、スタートアップ企業が多いのが特徴です。そのため組織が固まりきってないのでポジションが多いため、実力があれば若いうちから、責任のあるポジションを任せてもらえて、裁量のある仕事ができます。
経営や事業開発などにも携わるチャンスがあって、さらにはマネジメントスキルを早いうちに習得することができると言うのは長期的なキャリアの中でも貴重な経験です。先ほど紹介したような、部下育成や組織の業務効率化などで力を発揮してきた経験のある方は、ブランド品鑑定士としてもマネジメントスキルを磨いていくとよいでしょう。
まとめ
ブランド品鑑定士の年収事情を解説しました。未経験からの転職でも稼げる3つの方法として、接客・営業スキルを磨くこと、真贋・鑑定スキルの習得を図ること、さらに、マネジメントスキルを磨いていくことを紹介しました。買取ビジネスの拡大に伴い、未経験からの転職のチャンスが広がっています。未経験者も自身の能力を信じ、適切なキャリアパスを選択することで、ブランド品鑑定士としての成功を手にすることが可能です。
自分がどんな道が合っているのか、どのような企業に就職するべきか、具体的な求人内容が知りたいという方はぜひ無料の転職支援サービスからご相談ください。
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<この記事を書いた人>
リユース転職 キャリアアドバイザー 山口桃子
リユース企業の元人事。店長として買取の現場に立ち会った経験も多数。2019年よりリユース・買取業界専門の転職支援を開始。これまで多くの買取業界を目指す方のサポートをしてきた。また業界経験者の「よりキャリアを上げていきたいけどどのような方法があるのか」とういった相談も多く、総合的なキャリア支援を行っている。