コロナ禍で販売方法も客層も変わった!?ジュエリー業界に起きた変化 | リユース・リサイクル・買取業界専門の転職サービス リユース転職

コロナ禍で販売方法も客層も変わった!?ジュエリー業界に起きた変化

2022.05.26

新型コロナ感染症が少し落ち着きを取り戻し、政府は6月にも外国人観光客の新規受け入れを再開することを表明し、外国人観光客の受け入れ再開に向け、滞在中に必要な感染症対策などを確認する政府の実証事業が24日から始まりましたね。

日本の品質の良いジュエリー・宝飾品は新品・中古問わず、中国人をはじめとする海外人から高い需要がありました。銀座や御徒町などではインバウンド需要によって、宝石店は賑わいをみせていました。新型コロナ感染症の影響により、2020年以降、インバウンド需要が消滅してしまいましたが、再び盛り上がりをみせるのか期待されます。

そこで、今回は、コロナ禍で販売方法も客層も変わった!?ジュエリー業界に起きた変化についてご紹介します!

<ジュエリー業界の市場動向>

帝国データバンクによると、2021年度のジュエリー市場(事業者売上高ベース)は5200億円程度の見通しとなり、前年を上回る可能性があるということです。

新型コロナウイルス感染症前(2019年度)からは2割近い減少となるものの、大幅な打撃を受けた20年度から市場は回復しつつあります。

出典:帝国データバンク

その要因に、中間層や富裕層を中心にリベンジ消費が発生したことがあげられています。その他、株高なども背景に、資金が宝飾品や時計などの高額商材へ流れ込みました。

オンラインなどEC販売の導入も進み、通販チャネルでの顧客獲得も順調で、さらなる業況回復への期待感も高まっています。

<客層の変化>

自粛生活に耐えた反動として、大きな消費活動が期待されています。これがいわゆる「リベンジ消費」です。時計や宝飾品といった高級品、そして高級食材などいわゆる「いいもの」の消費が増加傾向にあり、リベンジ消費が好調な状況となっています。

これまでレジャーや旅行に回っていたお金が、ハイジュエリーに流れ込んだというわけです。特に、ティファニーやカルティエのようなハイジュエリーを得意とする海外ブランドは好調でした。

米ジュエリー大手のティファニーを傘下に持つ高級ブランド、フランスのLVMHモエ・ヘネシー・ルイヴィトンは、21年通期の売上高が前年比2ケタの大幅増収、コロナ前の実績を上回っています。なかでも時計・ジュエリー部門の伸びが著しく、日本市場も10月以降は2ケタ増収となるなど好調だったということです。

カルティエやピアジェを傘下に持つスイスのハイジュエリーメーカー、フィナンシエール・リシュモンも、10~12月期で前年から3割増と好調でした。

一方、ギフト需要などに支えられた中低価格のファインジュエリーや、ファッションとしてのライトジュエリーといった中低価格帯は苦戦しているということです。

そのような中で、今後もハイジュエリーを好む傾向は続きそうです。行動制限が緩和されると、レジャーや旅行など「コト消費」が回復すると言われています。ただ、「モノ消費」においては、消費者は自分が気に入った商品には対価を払う「プレミアム消費」スタイルへ変化しているため、今後も富裕層を中心にハイジュエリーを好む傾向が続きそうです。

<販売方法の変化>

コロナ禍で非対面、非接触の流れが起きました。実店舗への来店が減少した結果、ジュエリー業界でも急速にネット販売(EC)の体制を整える必要に迫られました。しかし状態を確認できるかどうかや装着感などが大切なため、ネット販売だけでは顧客のニーズをまかないきれません。

そこで、ライブコマースという販売方法が大変注目されています。元々は中国で火が付いたライブコマース。視聴者はリアルタイムで質問やコメントを発して、商品を購入することができます。ジュエリーとライブコマースは、品物の状態などが確認しやすいため、非常に相性がいいと言われています。

そこで日本でも、徐々にライブコマースを行う企業が増えています。ジュエリー企業だけでなく、宝飾品を扱うバリュエンスや大黒屋、コメ兵などのリユース企業もライブ配信を行っています。

今後は、ネット販売もライブコマースも両方あるのがスタンダードになりそうです!

最後になぜ新品だけでなく、中古ジュエリーが人気なのかについて触れておきます。

<あまり知られていない、中古ジュエリーの魅力>

中古(リユース)ジュエリーの魅力、それは、新品も中古も見分けがつかないクオリティで、値段が2分の1であることにあります。

ジュエリー(宝飾品)は同じファッションアイテムである衣類やバックなどと違い、磨き直しができるんです!

「腕」と呼ばれる装着部分・金属部分は、指にするので、色々なところに知らないうちにぶつけてしまったりして傷ができやすいです。

そこで、腕を職人の手で1点1点研磨して、傷やカケを取ります。この工程を磨き直しと言います。するとあれよあれよとピッカピカに輝きを取り戻してくれます。

デザインはトレンドがありますので、あまりに古いデザインはリユースジュエリーとして魅力がないですが、「これって百貨店で新品で買うと手が出ないよね・・・」、と思う商品やブランドジュエリーなどでも、リユースのジュエリーであれば値段が新品に比べて半値程度になっていることもあり、手が出しやすいのです。

リユースショップなどで楽しみながらお宝探しをするのも賢い消費行動といえそうです。

それでは、次回は、ジュエリーを査定・鑑別する方法や、必要なスキルや資格についてみていきましょう。

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