戦略がスゴい!日本の中古・リユース企業が世界に羽ばたく
2022.10.18
今回は、最近ますます加速するリユース企業の海外展開についてご紹介したいと思います!
■リユース大手海外進出が本格化
コロナ前より海外進出を進めてきた大手リユース企業。最近になってますます勢いが増してきています。
■なぜリユース企業が海外に進出するのか?
いくつか理由がありますが、大きな理由は次の通りです。
①日本の中古品は世界的に人気があるため
Used in Japanという言葉があるくらい日本の中古品は人気です。特にブランド品 などは、丁寧に使われ汚れも少ないことから好まれています。
②ある程度状態の悪いものでも売れる。
日本では状態がひどく、これは売れないだろうというものも海外では売れたりするそうです。
例えば日本製の工具 などは、そもそもの性能がすごく良いので、多少汚れていても問題ないそうです。
③高級ブランド品の人気が高い
途上国を中心に、生活のレベルが上がってきて富裕層のみならず、高級ブランド品を手にしたいと思う人が増えてきました。
日本の中古へのニーズが高まっていることに加え、SDGsや環境問題への関心の高いZ世代を中心に新しいものよりも中古のものを好んだりする風潮も後押ししているようです。
④仕入れ、販路の拡大
日本国内でのリユースは拡大をし続けていますが将来的には少子化の問題もあり、一般的には経済は縮小していくと考えられています。
例えば、現在多くの企業が進出している、インドネシアやマレーシア、タイ、カンボジアなどの東南アジア諸国は経済成長も著しく、働き盛り世代の人口も多いため今後も経済の成長が見込まれます。
⑤売れ残りの廃棄削減
買取品でも、一定期間売れなければ倉庫を圧迫するため、廃棄をしなければなりません。
もちろん廃棄にも費用がかかりますし、何よりもSDGsの観点から見てもあまり好ましいことではありません。
一方、海外では日本の中古品にニーズが高く、日本では売れない商品も海外では売れたりすることもあります。そのため、日本のリユース企業の出口戦略の一つとして海外進出はメリットが多いと言えます。
■売れ残りを廃棄にしない!出口戦略としての海外展開
もともと、ブックオフがマレーシアにて店舗展開している「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」は
年間4万トンも廃棄又はリサイクルに回される売れ残りの出口戦略として展開されたのがスタートでした。
平均 500 坪の広い売り場に、アパレル・生活雑貨・ベビー用品・おもちゃ・ホビー・スポーツ用品・楽器・ 家具・アクセサリー等、日本で使用された中古品を約 20 万点陳列して現地のお客様に提供しており、現在マレーシア国内では9 店舗を展開、年間で約 100 万人のお客様が利用されています。
お客様が、「家族で・長時間・宝探し のような感覚」で、カゴいっぱいの買い物を楽しめるのがコンセプトだそうですよ!
■日本のリユースショップは世界へ広がっている
バリュエンスHDは2019年7月の香港を皮切りに、海外事業を強化。
現在は16カ国に合計34店舗を展開しています。2022年10月には12店舗を運営しているインドネシアへ駐在所も構え体制強化を図っています。
セカンドストリートは米国・マレーシア・台湾で事業を展開。
米国では既に15店舗を展開し、2022年9月にはテキサス州にも初出店しました。
アメリカでのジャパニーズカルチャー人気もあり、業績は好調。買取も行うそうですよ!
■まとめ
いかがでしたか?
カザフスタンへの出店へはもちろん日本のリユース企業としては初めての出店でコロナ、情勢不安、陸・海上輸送の問題などもあり、なかなか困難な道のりを乗り越えての出店です。
カザフスタンは一年のほとんどが冬で日本では倉庫を圧迫する冬服や、ウィンタースポーツ用品などがよく売れるのも出店のポイントとなったそうですよ!
SDGsにもとても良い取り組みですし、こういう世界を股にかけた仕事ができるのもリユースの面白いところですね!
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