企業インタビュー/フランチャイズオーナー vs 企業社員!買取業界のキャリア選択を徹底比較/【マクサス】
企業インタビューシリーズ/リユース・買取業界専門の転職サービスを行うリユース転職が普段聞くことができない、経営層や人事責任者の方にインタビューを行い、事業の特徴や求める人材について本音でお話を伺います。
第9回は、株式会社マクサス(買取マクサス)の代表 関憲人様にお話を伺いました。
※以下の内容はインタビュー動画Part1,2の内容になっています。
リユース転職 山口:
今回は、「せきえもん」こと、株式会社マクサスの代表の関さんにご登場いただきました。
株式会社マクサス 関さま :
ご無沙汰しております。以前山口さんに紹介してもらった方は今も活躍してくれていて、本当にお世話になっています。
リユース転職 山口:
ご無沙汰しております。それは本当に私が1番嬉しい事ですね。
株式会社マクサス 関さま :
いや本当に!今は大宮の支店長をやってくれてるんで。めちゃくちゃ助かってますね。
リユース転職 山口:
最初にお話させてもらったのが、ちょうど2年前ぐらいだったかなと思うんですけど、そのときに「YouTubeチャンネルを開設して、これからもっとガンガンやるんです」とか「フランチャイズを拡大していくんです」っていうお話をされていましたよね?
株式会社マクサス 関さま:
そうですね。多分あの時ってフランチャイズがあったか無いかぐらいですよ。
リユース転職 山口:
そうですよね。実際にYouTubeをはじめられてから、その動画を見て入社される方も出てきたりして採用にも寄与していますか?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね。数が多いっていうよりは、入社後にエースプレイヤーになるみたいな方に応募していただいています。実際に、直営店のトップワン、ツー、スリーあたりは、もう全員YouTubeを見てきた形でYouTube採用みたいなところになりました。
YouTube見てくれていると、マクサスのカルチャーとか、 考え方とかに共感してくれて来てくれるんで、割とそこらへんで質の高い採用はできてるなっていう実感があります。なのでYouTubeは引き続き頑張っていきたいなと思っています。
リユース転職 山口:
今日は2つ、関さんにお伺いしたいと思っています。
1つ目が、リユース業界で働く場合にフランチャイズ(FC)という組織もあるし、直営というような組織も様々ありますが、そういう中で、この独立とかフランチャイズオーナーになるっていう道と企業で働くっていう道とキャリアの選択ってあるかなと思うんですね。
それで、それぞれの道にどういう人が向いてるのか?とか、逆にこういう人だったらこっちの道がいいと思うよ?とかちょっとその辺をお聞きしたいんです。
株式会社マクサス 関さま :
なるほど。結構難しい質問、いきなりきますね。
そうですね。うちで多いケースで言うと、フランチャイズオーナーは結構年齢層が高めの人がやっぱり多かったりするんですよね。
それで、キャリアとしても、 例えば、「工場で勤務してました」とか「漁師やってました」とか。じゃあ、転職してリユース業界で働けるか?って言うと、まずその選択肢ってそこまでないのかな、という方が多いですね。
リユース転職 山口:
なるほど、ご年齢や前職の経歴的にリユース企業で働くのが難しいってことですね?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね。あとは年齢も高いので、多少はお金があったり、長く働いた経験や、信用力を生かして、資金調達・借り入れして、一発起でFCオーナーになるみたいなパターンがちょっと多いかなと思っています。
リユース転職 山口:
なるほど。じゃあ、御社のフランチャイズのオーナーになってる方々は脱サラ系が多いんですか?
株式会社マクサス 関さま :
はい、ほとんどそうですね。7割ぐらいがそうですね。
リユース転職 山口:
そうなんですね。元々事業をやっていて、なんかリユースが伸びてきてるからやりたいな、みたいな方が多いのかなって思っていました。
株式会社マクサス 関さま :
全然そんなことないですね。7~8割ぐらいが脱サラのオーナーですね。
リユース転職 山口:
しかもその前職が「漁業」とか「工場」「製造業」とかそういう感じなんですね?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね、そういう方もいますね。でも、本当に(前職は)千差万別で、それこそ「不動産の営業やってました」とか同業で、「出張買取やって ました」って方もいます。
あとは、「せどり転売」をやってて、ちょっとこれだとこのトップライン見えてるよねみたいなところの中で、もっと川上の方に行ってもっと収益を上げたい!みたいな方だったりとか、傾向はあんまり見えてないんですよね。年齢は40歳前後ぐらいがメインゾーンですね。
リユース転職 山口:
やっぱり転職的にもご年齢のところで、独立を選ぶ方が多いんですね?
株式会社マクサス 関さま:
やっぱりその40〜50歳は、なかなか転職難易度が高くなってきたりもしちゃうので、そういうのは結構多いんじゃないかなって、見てると思いますね。
リユース転職 山口:
企業で働く点についてはどうでしょうか?
株式会社マクサス 関さま:
社員で働くみたいなところは、やっぱり若手が多いですよね。
やっぱり「組織の良さ」みたいなところも当然あると思っていて、「キャリアがちゃんと見える」とか。うちの場合だと、そのままじゃあ一生、この出張買取を続けていくってやっぱり大変なので。
それをやり続けなくちゃいけないのか?っていうとそうじゃなくて、出張買取である程度出来るようになったら、マネージメント側になって拠点立ち上げを任せ たり、フランチャイズのコンサルになったりとか。
うちの中で面白い事例は、「自分が社員で働きながら 仲間に自社のフランチャイズをやらせる」みたいにして、自分は社員で働きながらフランチャイズオーナーになる人がいるんですよ。
リユース転職 山口:
へー!めちゃくちゃ珍しい。すごい選択肢があるんですね!
株式会社マクサス 関さま :
嬉しいことに、やっぱり中の人が見ていても、やりたくなるようなフランチャイズっていう意味もありますし、とは言え、社内の環境が良いから社内に残りたい!っていうのもあると思うんですよ。で、両手取りしちゃうみたいな。
リユース転職 山口:
マクサスを全活用してますね!!
株式会社マクサス 関さま:
はい、そうですね。今まで「社員」っていうと、割と型にはめられて、自由が効かない!みたいなところがあったと思うんですけど、企業ならお金を貰いながら学習できるし、仲間と働く楽しさってやっぱりあると思うので。
リユース転職 山口:
その人、すごいですね。最強です!
株式会社マクサス 関さま :
なかなかおもしろいなと思いますね。
リユース転職 山口:
キャリアの選択肢をたくさん用意するってことを、関さんはずっと取り組まれていたかと思うので、1番いい形の事例だなと思いました。
なんか私、絶対FCオーナーの方が良い、独立の方がいいですよ!っていうそっちの方がメリット大きいですよって仰るのかと思っていました。
株式会社マクサス 関さま:
いや、そんなことは無いですね。多少、フランチャイズオーナーは稼げるかもしれないですけど、やっぱ仲間と働く楽しさみたいなのはあるので。人によると思うんですけど、どっちかっていうと「誰かのために頑張れるやつ」は組織で働いた方がいいと思いますね。
リユース転職 山口:
なるほど!誰かのために頑張れる人は組織が向いてるんですね。
株式会社マクサス 関さま :
はい、「自分のためにしか頑張れないんだったら独立」みたいなのはあると思いますね。
リユース転職 山口:
自分の成長とか、その矢印が自分に向いて、モチベーションが上がる人はそうですね。
株式会社マクサス 関さま :
そっちの方が、相性がいいんじゃないかな、と個人的には思いますね。
あとは1点、僕はこれは買取業界の課題だと感じているんですが「キャリアをどう作っていくのか?」ってのはずっと考えているんですね。やっぱりプレイヤーで働き続けるって言っても年収レンジが500〜600万円とか。そんなもんが上限値といいますか。
リユース転職 山口:
そうですよね、うんうん。
株式会社マクサス 関さま:
そこから先って、なかなか行けないので。となると、キャリアで上を目指せないとやっぱり腐っちゃうみたいなところは絶対あると思うんですね。なので、マクサスの場合は選択肢を色々設けてるんです。例えば、直近採用した人を除けば、社員が10人弱ぐらいの中で3人は年収1000万プレイヤーがいるんですよ。
リユース転職 山口:
すごいですね!
株式会社マクサス 関さま :
例えばマクサスの場合だったら、フランチャイズをやりながら、自分はコンサルになれるとか、そういうキャリアの選択肢があって、キャリアの天井を抜けたみたいな感覚ですね。
リユース転職 山口:
なるほど!ちなみに、御社のFCオーダーになると、どのぐらいの年収なんですか?
株式会社マクサス 関さま :
大体うちの場合は、トップの方で手取り2000万円前後ぐらいですね。
リユース転職 山口:
え!2000万円、すごくないですか?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね、個人的には結構高い方だと思います。
大体上位1割ぐらいは、1500万円以上で、全体の3割以上は1000万円以上稼いでいますね。
リユース転職 山口:
え、すごい!これって、FCオーナーと、リユース企業の社員だったらどっちがいいんでしょうか?買取業界を見ている多くの方って、「稼げる」っていうベクトルがひとつあると思うんですよね。
株式会社マクサス 関さま :
そうですね。あとは、「プレイヤーをやり続けられるか、そうじゃないのか?」っていう部分によっても選択肢は変わってくるんじゃないかなと思います。
リユース転職 山口:
なるほど。オーナー自身もプレイヤーで、ずっと出張買取にコミットし続けることができるか?ということですね?
株式会社マクサス 関さま :
そうです。厳密に言うと、人を雇えば、業務を手放すことは出来るんですが、そこの難易度がちょっと高かったりするので社員の方だと「コンサル」になれたり、「拠点店長」になれたり。
どちらかと言えば、「自分が走り続けなくてもいい環境」を会社が用意しているので「そこを目指して頑張ろうぜ!だから今走ろう」っていう形でマネジメントもしているのでそういう違いがありますね。
リユース転職 山口:
なるほど!今、FCオーナーと会社員とそれぞれのいい部分をを聞かせていただいたんですが今度は逆にデメリットはありますか?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね、フランチャイズに関しては、まずは圧倒的に資金リスクがありますよね。
もうそれはもう絶対的な部分として1番大きい部分があると思い ます。
あとは、そのオーナーによって稼げる幅がすごく激しいんですよ。僕らのフランチャイズも1割ぐらいは赤字になっちゃったり、下位2割ぐらいは思ったより稼げないからやめちゃう人もいます。
でも、やっぱり事業をやる上で絶対にこう稼げる。みたいなことはないと思っているので。
特にそのフランチャイズーナーって、アポ取り〜買取〜販売まであらゆる業務を1人でやらなくちゃいけないので、その大変さとか、しんどさはあると思います。
リユース転職 山口:
そうですね。普通の企業だと、例えばインサイドセールス、コールセンターとか
フィールドセールスや出品など役割分担があったりしますが、FCオーナーは基本的には全部1人でやらなければならないですよね。
株式会社マクサス 関さま :
そうですね。あともう一つ大きな違いは、従業員の場合はちゃんと教える人がいるというか。
フランチャイズオーナーっていうのは聞けば聞けば教えるんですけど、会社員とスタンスはちょっと違いますよね。 要は自分の事業を自分のリスクでやってるんだから、何もかも教えてもらえる訳ではないということなんです。それは当たり前の考えだと思いますし、基本的にその方に能動性がないとやっぱ厳しいですよね。
用意されている環境を使いこなせないと、資金リスクの部分が出てきてしまったり、自分の基礎スキルを向上できないとか。そういう「資金の部分と、精神的な大変さ、体力的な大変さ」は社員で働くよりは大変だと思います。その見返りも大きいと思うんですけどね!
リユース転職 山口:
本当ですね。お伺いしていると、FCオーナーってすごく大変なんだな、と思ったんですけど、皆さんどんなモチベーションで乗り越えていらっしゃるんでしょうか?
株式会社マクサス 関さま :
そうですね、まずFCオーナーになる前に、ある程度「目線合わせ」はしないといけないとは思っています。
例えば、弊社の他のオーナーみたいに、初年度から1000〜1500万円を稼げるか?と言うとやっぱり難しいんですよ。だったら、初年度で目指すのは手取りで300〜400万円を目指してみる。やっぱり、どうしても、経験の無いことをゼロからスタートするので、どうしても時間はかかってしまいますよね。
でも、みなさん何よりも単純に頑張りますよ。それは人以上に頑張らないと無理だよ。って私も言いますし。
リユース転職 山口:
関さんから激励の言葉がくる訳ですね!
株式会社マクサス 関さま :
そうですね。結果を出すためにはそれなりの行動量が必要なので、「目線のずれ」があるのであれば、厳しく感情入れて伝えないと理解していただけないこともあります。
リユース転職 山口:
なるほど。頑張れよ!っていう期待に応えようとする人は続いてるっていうことですね。
株式会社マクサス 関さま :
そうです。あと、続かなそうな方は最初のオーナー面談で削っている部分はあると思います。
なんで我々が、元漁師の方とか、元工場勤務の方とか、全く経験の無い方でも受け入れているのか?っていうのは、そういう方でも僕らが責任を持てるノウハウがあるから。っていうのもあるんですよね。
それに、皆さん「ここでやりきれないと、もう僕の人生っていうのはこのままになっちゃうので、やり切ります」っていう覚悟を持ってるので。
結局、そこが事業の全てだと思いますし、いかに頭が良くても、そういう気持ちがないとフランチャイズオーナーでは成功しないです。
リユース転職 山口:
そうですね。出張買取というジャンルでは、特にそういう部分が結構大きいのかなと思いますね。
株式会社マクサス 関さま :
あとは、やっぱり「気合と根性」を無駄にやっても仕方がないので、そこを正しく導くためのノウハウやシステムには自信があります。結局、何をやればいいのかは分かっている状態なので、そこを明確にしてあげるのはとても大事だと思います。
「とにかくやれよ」っていう指示はせずに、「何をどういう風にやるのか」を明確にしてあとは、「気合いと根性だからやれ!迷うな!」って話しますね。
リユース転職 山口:
なるほど、大変参考になりました、ありがとうございました!
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