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買取スタッフの研修では何を学ぶ?リユース企業の事例から見る人材育成とキャリア

2026.09.09 14:53

買取スタッフの研修では何を学ぶ?リユース企業の事例から見る人材育成とキャリア

買取・リユース業界への転職を考えたとき、多くの人が気になるのが「未経験からでも仕事を身につけられるのか」という点です。

リユース経済新聞社の調査によると、2024年の国内リユース市場規模は3兆2,628億円と15年連続で拡大し、リユース企業の店舗数も1万9,795店に増えています。リユース企業のなかには、未経験者を採用し、研修やOJTを通じて育成している企業も少なくありません。

商品知識も査定経験もない状態から、どのように仕事を身につけていくのでしょうか。この記事では、買取スタッフとして入社した際に受ける研修に焦点を当て、一般的な研修内容や企業の育成事例、その先にあるキャリアの広がりまで紹介します。

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買取スタッフに研修が必要な理由

買取の仕事は、接客だけでは完結しません。お客様からお預かりした品物の価値を見極め、査定額とその理由を分かりやすく説明する必要があります。

買取スタッフには、商品の価値を見極める専門知識だけでなく、査定結果を分かりやすく伝える接客力や、買取業務に必要なルールの理解も必要になります。こうした知識やスキルを段階的に身につけられるよう、入社後に研修やOJTを設けている企業があります。

未経験からの転職については、「未経験から挑戦できる買取業界の転職ガイド」の記事でも詳しく紹介しています。

買取研修では何を学ぶ?

研修内容は企業によって異なりますが、商品知識や査定、接客に加え、本人確認など買取業務に必要なルールを学び、OJTで実務経験を積む企業もあります。ここでは、代表的な研修内容を見ていきます。

商品知識・査定・真贋の基礎を学ぶ

ブランド品、時計、ジュエリー、衣料など、取り扱う商品について、相場の調べ方や査定のポイント、商品状態による評価の違いなどを学びます。ブランド品などを扱う場合は、真贋(本物か偽物か)を見極めるための知識も必要です。

接客・査定結果の伝え方を身につける

買取の仕事では、査定金額を提示するだけでなく、「なぜこの金額になるのか」を分かりやすく説明することも重要です。研修ではロールプレイングなどを通じて、接客の流れや査定結果の伝え方を学ぶ企業もあります。

OJTで実際の買取を経験する

座学だけでなく、先輩の接客を見ながら、実際の査定を経験して学んでいく実践的な研修を組み込んでいる企業もあります。知識を学ぶだけでなく、実務を通して少しずつ身につけていく仕組みです。

リユース企業の研修・人材育成事例

ここからは、リユース企業が入社後にどのように人材を育成し、独り立ちを支えているのか、事例を見ていきます。

モノ・ループ|研修とOJTで段階的に独り立ち

モノ・ループ株式会社では、入社者の9割以上が未経験からのスタートです。商品研修や接客研修、ロールプレイングに加え、動画研修で査定や提案の基礎を学びながら、最大半年間のOJTで実務経験を積みます。3か月目以降は、先輩のサポートを受けながら自分で接客・査定・買取を経験し、一人で対応できるようになった段階で独り立ちします。鑑定力・接客力を高める社内試験「鑑定マイスター制度」も設けられています。

エコリング|鑑定士試験と接客テストでステップアップ

株式会社エコリングでは、入社後に商品知識や実物を使った学習を行い、独自の「鑑定士」試験、店長・先輩との接客実践、接客テストへと段階的に進む育成ステップが示されています。募集要項の一例では、入社4〜6か月目に実践と接客テストを行い、一人前の鑑定士を目指す流れとなっています。入社時研修「エコリング大学」に加え、鑑定スキルや理念、語学、マーケティングなど2,100種類以上のコンテンツを揃えたeラーニング「EcoRing college」も用意されています。

KOMEHYO|専門部署による体系的な鑑定士育成

KOMEHYOの中途採用では、店頭で約2か月間の鑑定士育成研修が行われています。教育を専門に担う部署による独自カリキュラムとOJTを通じて、接客・接遇や査定の方法、真贋のポイント、AIによる真贋判定ツールの使い方などを学びます。真贋チェックをAIが補助することで、スタッフが接客でお客様の不安や疑問を解消するコミュニケーションに注力できるようになることも、導入目的の一つです。また、創業から受け継がれてきた「従業員はみな家族」という考え方も、KOMEHYOの人材育成を特徴づけています。



独り立ち後にはどんなキャリアがある?

買取の仕事は、独り立ちできるようになって終わりではありません。現場で経験を積んだ後、専門性を深めたり、別部門や新しい事業へ仕事の幅を広げたりする道もあります。ここからは、実際の企業事例を見ていきます。

モノ・ループ|別部門へのキャリアチェンジ

モノ・ループでは、独り立ち後、店舗での経験を積むだけでなく、年に一度のキャリアアンケートで希望を伝えることで、「JOB CHANGE制度」を通じてマーケティング、店舗開発、倉庫管理、販売、コールセンター、人事総務、出張買取、教育など、幅広い部門へキャリアを広げることができます。

エコリング|マネジメントや教育、新規事業へ

エコリングでは、入社から数年で店長を目指せるキャリアパスが用意されており、その後も複数店舗を管理する管理育成者やエリアマネージャー、フランチャイズオーナー企業への教育・指導者、新店舗の立ち上げ担当、新規事業の立ち上げ・運営など、豊富な選択肢が公式サイトで紹介されています。実際に、入社2〜3年で店長、6年目で課長、10年目で部長というキャリア形成の例も示されています。

HARD OFF|得意分野や店舗経験を新しい仕事につなげる

ハードオフには、キャンプ用品や釣り具などアウトドア用品を専門に扱う「オフハウス アウトドア&スポーツ」という業態があります。釣りやキャンプ用品を得意とする社員が、こうした新しい店舗の立ち上げに携わった例もあります。

また、店舗で培った経験をデジタル領域の仕事に生かしている例もあります。グループのシステム開発を担うリンクチャネル株式会社の代表取締役社長・入倉孝行氏は、2000年にハードオフコーポレーションへ入社後、店長やSV、直営店舗運営部門の統括などを経験し、2019年からデジタル戦略プロジェクトに参画、2020年にリンクチャネルの代表取締役社長に就任しています。店舗運営の経験を積んだ先に、デジタル戦略やシステム開発へキャリアを広げる道もあります。

BOOKOFF|国内店舗の経験を海外キャリアにつなげる

BOOKOFFでは、国内店舗で培った経験を海外で生かしている社員もいます。2014年に新卒入社した林龍一氏は、神奈川や東京の店舗で店長を経験した後、2021年にBOOKOFF USAへ。ハワイの店舗で店長兼エリアマネージャーとしてキャリアをスタートし、その後、アリゾナ州でエリアマネージャーとして、新店舗の立ち上げや組織づくりを担っています。

BOOKOFFグループでは、2027年新卒採用から将来海外で活躍したい人材向けの「グローバル採用」を設けているほか、2016年にマレーシアで「Jalan Jalan Japan」を開始し、2022年にはカザフスタンへ展開するなど、企業としても海外事業を広げています。国内店舗での経験を積んだ先に、海外で活躍する道が広がりつつあります。

まとめ



買取スタッフの研修では、商品知識や査定、真贋、接客などを学び、OJTを通じて実務経験を積んでいきます。研修方法や独り立ちまでの流れは企業ごとに異なるため、転職時には具体的な育成体制を確認しておくことが大切です。

また、独り立ち後のキャリアも企業によってさまざまです。研修期間や研修内容だけでなく、独り立ち後にどのような役割へ進めるのか、別部門への異動や新しい事業へ挑戦する機会があるのかなども確認しておくと、自分に合った働き方をイメージしやすくなります。

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