アンティーク家具・雑貨で働くには|アンティーク品に関わる仕事3選
2024.05.21
家具や雑貨などのアンティーク品を通じて、ただ物を所有するだけでなく、その背後にある歴史や文化、職人技に触れることができるため、多くの人々を魅了しています。根強いアンティーク品の人気は、リユース業界とも関わりが深いです。そこで今回は、アンティーク品の魅力や成長中のリユース市場との関わり、アンティーク品に携わるお仕事についてご紹介していきます。
目次
アンティークとは
アンティークとは、一般に100年以上前に製造された家具や装飾品、芸術品などを指します。アンティークには独特の美しさや歴史的な価値があり、収集家や愛好者の間で人気があります。
アンティークの範疇に含まれるアイテムは多岐にわたり、家具、雑貨、コイン、絵画、陶器、食器などがあります。また、アンティークは時計、ジュエリー、アパレル、着物などファッションとして取り入れられることもあります。
前述した通り、アンティーク品は製造から100年以上経過していることが基準とされていますが、これは地域や業界によって多少異なることがあります。保存状態や修復の有無、製造元や製作者によっても価値が変わることがあります。
アンティークの市場は世界中に広がっており、オークションやアンティークショップ、オンラインマーケットなどで取引が行われています。
アンティークの魅力とは
では家具や雑貨などのアンティーク品はなぜ根強い人気があるのでしょうか。その魅力を以下の7つに整理してみました。
歴史的な背景
アンティーク品はそのアイテムが作られた時代や文化を反映しています。これにより、持ち主はそのアイテムがどのような背景や物語を持っているのかを知ることで、歴史とのつながりを感じることができます。
希少性
アンティーク品は一般的に現代では製造されていないため、限られた数しか存在しません。この希少性がコレクターや愛好家にとって大きな魅力となります。
職人技と品質
古い時代のアンティーク品は、高度な職人技や手工芸によって作られていることが多いです。このため、現代の大量生産品にはない独自の美しさと質感があります。
美的価値
アンティーク品のデザインや装飾は時代ごとに異なり、独特の美しさがあります。これにより、アンティーク家具やアンティーク雑貨などはインテリアや装飾品としても高い価値を持ちます。
投資価値
アンティーク品は年月とともにその価値が上がることがあり、経済的な投資としても魅力があります。希少性や状態が良いものは特に高値で取引されることがあります。
個性と独自性
アンティークは一つ一つがユニークであり、同じものは二つと存在しません。この独自性が持ち主の個性を表現する手段となり得ます。そのため、人々は暮らしやファッションにアンティークを取り入れています。
環境への配慮
アンティーク品を購入することは、リサイクルや再利用の一環として環境にも優しい選択です。新しいものを買うのではなく、既に存在するものを大切に使うことはサステナビリティにも貢献します。
日本でアンティークを探すには
アンティークの服や家具の本場といえばイギリスのイメージが強いですが、日本でもアンティークの商品が多く扱われています。代表的な地名をご紹介していきます。
■京都
京都は日本の歴史と文化の中心地であり、アンティーク市場も非常に活発です。京都には多くの骨董品店やアンティークショップがあり、特に清水寺周辺や祇園エリアに集中しています。京都のアンティークは、茶道具、掛け軸、陶磁器、古書、漆器などが豊富です。
■西窪塚
東京都杉並区にあるこの地域には多くのアンティークショップやギャラリーが集まり、特にヴィンテージ家具、雑貨、古書などが豊富に揃っています。西窪塚の商店街は、昭和レトロな雰囲気が漂い、訪れると懐かしい日本の風景と独特の文化を感じることができます。また、定期的に蚤の市やアンティークフェアが開催され、多くのアンティーク愛好者や観光客が訪れる人気スポットです。
■鎌倉
鎌倉も歴史ある街としてアンティークショップが多くあります。古寺が多く、歴史的な品々が集まることから、骨董品店や家具、アンティークショップが充実しています。
■倉敷
岡山県倉敷市もアンティークで有名です。倉敷美観地区には多くの古美術商が集まり、古民家や家具、蔵を利用したアンティークショップが多くあります。
これらの地域では、定期的にアンティークフェアや骨董市が開催され、多くのコレクターや観光客が訪れます。また、それぞれの地域には独自の歴史や文化があるため、地域ごとに異なる特色のあるアンティーク品を楽しむことができます。また、近年ではリユース市場が発展したことによって、メルカリや買取専門店で売却を行うこと、ECサイトや総合リユースショップ、地域のリサイクルショップで購入することができるようになってきました。
アンティークのリユース市場との関連性は?
ヴィンテージやレトロなどと同様に、アンティークは現在幅広い世代から注目されており、年々拡大するリユース市場との関わりも大きいです。アンティーク品は中古品として取引されることで、リユース市場における循環型経済を促進しています。時が経つにつれ希少性や独自性から価値が上がることがあり、投資対象としても注目されています。
リユース市場で循環をすることで、物の歴史やストーリーを保存し、新たな世代に引き継ぐことができます。アンティーク品はまさにその代表例であり、リユースを通じて文化の継承が行われています。高品質な材料と優れた職人技術で作られているため、現代の大量生産品と比べて耐久性が高く、長期間使用することができます。耐久性のある製品を再利用することで、新品を購入する頻度を減らし、結果として資源の節約に繋がります。アンティーク品はこうした特性を最大限に活かしてリユース市場の中で注目をされているといえるでしょう。
アンティーク品に携わる仕事3選!
ここまでアンティークの魅力についてお伝えしてきましたが、こうしたアンティーク品に関わりながら働きたい!と考えている方にはどのような仕事があるのでしょうか。ここでは、3つに整理してご紹介します。
ショップスタッフ
・仕事内容|接客販売、商品管理、仕入れ、展示、オンラインショップ運営など。
・求められるスキル|商品知識、接客スキル、英語力(特に外国人観光客が多いエリアでは)、インターネットリテラシーなど。
・ここでいうショップはリアル店舗の場合、アンティーク専門のショップや総合リユースショップ、リサイクルショップ、買取専門店のスタッフなどがあげられます。また、ECショップの場合は、EC運営やカスタマーサポート、出品業務など仕事もあります。
バイヤー
・仕事内容|国内外の市場やオークションでの商品の仕入れ、価格交渉、輸入手続きなど。
・求められるスキル|商品目利き、交渉力、語学力、マーケティングスキルなど。
修復・リストアラー
・仕事内容|アンティーク家具やファッションアイテムの修復、メンテナンス。
・求められるスキル|細かな作業能力、工芸技術、歴史的知識、素材知識など。
アンティークに関わる仕事で働く人々の多くは、商品に対する情熱や歴史への関心が高いことが特徴です。職場環境は小規模なショップから大手のリユース企業、もしくはECサイトやオークション運営企業まで様々。買取や販売といった接客やカスタマーサポートとしての顧客対応や商品のメンテナンスなど仕事も多岐に渡ります。
アンティークに関わる仕事は、成長性があり、専門知識を活かせるやりがいのある分野です。柔軟な対応力と幅広い知識が求められ、やりがいと挑戦の多い職場が多いでしょう。年収は経験やスキルにより大きく異なりますが、情熱を持って取り組むことでキャリアアップが期待できます。
アンティークを扱う求人の見つけ方!
オンライン求人サイト
オンライン求人サイトやキャリアサイトは、多くの企業が求人情報を掲載しています。特に、ファッション業界や小売業界に特化した求人サイトを利用すると、アンティークやヴィンテージを扱う企業の求人情報を見つけやすくなります。
人材エージェントに相談
キャリアアドバイザーに相談し、彼らのネットワークや情報を活用して求人情報を収集することも有効です。彼らは市場の動向や求人情報を把握しており、適切な求人を紹介してくれる場合があります。
これらの方法を組み合わせることで、アンティークを扱う求人情報を探すことができます。また、自身のスキルや経験に合った求人情報を見つけるために、求人サイトの検索機能を活用することも大切です。
まとめ
アンティークを扱う仕事は、これからの需要も高まりに伴って求人募集も増えていくと予想されます。今の現状に不満があったり、自分の好きなことを仕事にしたい人は、転職を検討するのもよいかもしれません。
リユース転職ではこうしたアンティークに関わる仕事を多く所有しています。求人サイトや無料の転職支援サービスもございますので興味あればこちらに連絡ください。
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<この記事を書いた人>
リユース転職 キャリアアドバイザー 山口桃子
リユース企業の元人事。店長として買取の現場に立ち会った経験も多数。2019年よりリユース・買取業界専門の転職支援を開始。これまで多くの買取業界を目指す方のサポートをしてきた。また業界経験者の「よりキャリアを上げていきたいけどどのような方法があるのか」とういった相談も多く、総合的なキャリア支援を行っている。