買取営業はきつい?その理由や対処法を解説 | リユース・リサイクル・買取業界専門の転職サービス リユース転職

買取営業はきつい?その理由や対処法を解説

2025.01.22

買取営業は、リユース業界で需要が高まる一方で、「きつい」と感じる方も多い職種です。特に貴金属やブランド品の営業ではノルマや長時間労働、インセンティブ制などが課題となることも。しかし、適切な企業選びや負担を減らす工夫を取り入れることで、やりがいのある環境を見つけることが可能です。本記事では、買取営業の現実と成功のコツを具体的に解説します。

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買取営業とは?

買取営業とは、お客様が所有する不要品や価値ある品を査定し、適正な価格で買い取る仕事を指します。リユース業界の成長とともに、買取営業は需要が高まっており、特に出張買取など新しいスタイルが注目を集めています。この職種は、断捨離や遺品整理の増加といった社会的なトレンドとも関連し、隠れ資産を発掘する重要な役割を担っています。

成長市場へ挑戦できるのが魅力

リユース業界では、大手企業も出張買取サービスに参入するなど、働く環境が以前よりも大きく改善されています。

働く環境の変化

  • イメージの変化:従来の「厳しい労働環境」というイメージが薄れ、快適な働き方を提供する企業が増えています。
  • 真贋査定のバックアップ:本部のサポートにより、査定の負担が軽減されています。

仕事のやりがい

  • 店舗買取に比べ、多様な品目や点数を取り扱うことができる。
  • 年齢に関係なく裁量が大きく、自分のスタイルで働ける。
  • お客様のニーズに応じた提案ができ、感謝される機会が多い。

需要の高さ

  • 断捨離ブームや遺品整理の増加により、出張買取のニーズは拡大しています。
  • 日本には約60兆円とも言われる「隠れ資産」が存在し、これをリユースする市場が急成長中です。

例えば、ブランドバッグや腕時計、ジュエリー、古い着物など、価値が眠ったままの品々をお客様宅で査定し、その場で取引するスタイルが支持されています。

出張買取との違いは店舗か訪問か

出張買取は、お客様宅に訪問して直接品物を査定・買取するスタイルです。一方、店舗買取はお客様が店舗に品物を持ち込み、査定を受ける形式となります。

  • 出張買取のメリット:お客様の手間が省け、利便性が高い。
  • 店舗買取のメリット:商品の持ち込み数や種類に制限が少なく、即時取引が可能。

買取営業がきついといわれる理由とは?

買取営業は、リユース業界の中でも成長が期待される職種ですが、その一方で「きつい」と感じる理由も少なくありません。ノルマ達成のプレッシャーや長時間労働、さらにインセンティブ制の特性などが原因となり、多くの営業担当者が課題に直面しています。ここでは、買取営業がきついといわれる具体的な理由について詳しく見ていきます。

ノルマ達成のプレッシャーが大きい

買取営業では、会社から課せられる厳しいノルマを達成する必要があります。このプレッシャーが大きいことで、短期的な成果を求める利益優先の営業スタイルに陥ることがあります。その結果、お客様に寄り添った接客が難しくなる場合もあり、顧客満足度の低下を招くこともあります。

長時間労働と移動負担がきつい

特に出張買取では、一日中移動を伴う業務が多く、長時間労働が避けられないケースがあります。例えば、車を使った長距離移動や、訪問先での待機時間が続くと、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。これにより、健康管理が難しくなることもあります。

インセンティブ制が合わない場合も

多くの買取営業職はインセンティブ制を採用しており、成果が直接収入に反映されます。この制度は成果を出せる方には大きなモチベーションとなりますが、逆に結果が伴わない場合には、給与が低くなり、精神的なストレスを感じる原因にもなります。また、一部では「押し買い」と思われるような強引な営業手法を求められる企業もあり、そのスタイルに違和感を感じる方もいます。

買取営業がきついときの対処法

買取営業の仕事は、多くのやりがいを感じられる反面、ノルマのプレッシャーや体力的な負担など、厳しい面も存在します。しかし、これらの課題に対して適切な対処法を取り入れることで、より働きやすい環境を整えることが可能です。ここでは、自分に合った働き方を見つける方法や負担を軽減するための具体的な工夫、さらにはキャリアチェンジの選択肢について解説します。

自分に合った企業や働き方を選ぶ

買取営業がきついと感じる場合、まずは自分に合った企業や働き方を見つけることが重要です。たとえば、次のような選択肢があります:

  • 信頼関係を重視する企業を探す:お客様との信頼を大切にし、押し売りをしない営業スタイルを採用している企業を選ぶと、精神的な負担が軽減されます。
  • 固定給制の企業を検討する:インセンティブに左右されない安定した収入が得られる企業は、給与の不安を軽減することができます。
  • 働きやすい環境を重視:残業が少なく、有給休暇の取得がしやすい職場を選ぶことで、ライフワークバランスを保つことができます。
  • 企業文化をチェック:自分の価値観や働き方に合った企業文化のある会社を選ぶことが、長く働けるポイントになります。

さらに、転職エージェントを活用して企業情報を収集し、自分の希望条件に合致する職場を探すのも効果的です。

体力的・精神的な負担を軽減する工夫をする

買取営業は、体力的にも精神的にも負担がかかる仕事です。以下のような方法でこれらの負担を軽減することができます:

  • スケジュール管理を徹底する:訪問スケジュールを事前に計画し、無理のない移動ルートを選ぶことで、移動時間や疲労を最小限に抑えることができます。
  • 健康維持を意識する:適度な運動やバランスの取れた食事を心がけることで、仕事中のパフォーマンスが向上し、体調管理にもつながります。

リユース業界内でのキャリアチェンジを考える

リユース業界には買取営業以外にも多くの職種が存在します。これまでの経験を活かしながら、新たな道を模索するのも良い選択肢です。

  • 接客に近い業務への移行:店舗スタッフやカスタマーサポートなど、お客様との接点を重視した業務にキャリアチェンジすることで、営業のプレッシャーから解放される可能性があります。
  • 管理職への昇進:営業チームのマネージャーとして、部下の育成や業務管理を行う役割にステップアップすることで、仕事の幅が広がります。
  • 商品企画やマーケティング業務:これまでの市場知識を活かして、商品開発やプロモーション企画に携わることで、クリエイティブなスキルを磨くことができます。
  • 教育担当としてのキャリア:新入社員のトレーニングやスキルアップのサポートを行うことで、業界全体の成長に貢献することができます。

買取営業と出張買取の仕事内容

買取営業と出張買取の仕事内容は、査定や取引方法にいくつかの違いがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

買取営業

買取営業では、以下のような流れで業務が進みます。

  • 9:00 開店準備 店舗に出社後、レジや商品棚の準備を行います。過去の買取記録を確認し、当日対応予定のお客様への準備をします。
  • 10:00 開店とお客様対応 開店後、来店されたお客様の対応を開始します。持ち込まれた品物を査定し、価格を提示します。査定には専門的な知識が必要であり、迅速かつ正確な対応が求められます。
  • 12:30 昼休憩 短時間でリフレッシュし、午後の業務に備えます。
  • 13:30 商品の登録・整理 買取成立品を登録し、店舗の在庫整理を行います。これにより、商品の流通を円滑に進める準備を整えます。
  • 15:00 顧客とのフォローアップ連絡 過去に買取対応を行ったお客様へ、再利用や追加査定の提案を行います。信頼関係を構築する重要な時間です。
  • 18:00 閉店準備 店舗の清掃や、売上の確認などを行い、業務を締めくくります。

店舗買取では、限られた空間の中でお客様と接するため、迅速な対応と正確な知識が求められる点が特徴です。

出張買取

出張買取では、以下のような流れで業務が進みます。

  • 9:30 事務所へ出社 出社後、まずは当日のスケジュールの最終確認を行います。出張先のお客様宅へのアクセス方法や、持って行くべき道具などを確認したら、出発です。
  • 10:00 お見積もり(1件目) 最初の訪問先では、ブランドバッグや指輪などの貴重品の査定・お見積もりを行います。本部のバックアップも活用しながら、商品の価値を正確に評価します。
  • 11:00 お見積もり終了(1件目) 無事買取が成立し、ほっと一息。お客様に満足していただける買取価格を提示することができました。
  • 13:00 お昼休憩 先輩と一緒に近所の定食屋さんに行きます。おいしいご飯を食べて、午後の仕事に備えます。
  • 14:00 お見積もり(2件目) お昼休憩後、2件目のお見積もりに向かいます。今回はブランドバッグとソファの査定です。一つ一つ丁寧に査定し、最適な買取価格を見つけ出します。
  • 15:00 お見積もり終了(2件目) 2件目も無事買取が成立。さらに、別のアイテムの買取予約も取れました。お客様に喜んでいただけると、仕事のやりがいを感じます。
  • 16:00 帰社と訪問案件の商品データ登録 帰社後は、訪問案件で買取った商品のデータ登録を行います。商品の詳細情報をデータベースにポチポチと入力します。
  • 18:30 退勤 1日の仕事が終わりました。この職場は残業が少ないのでプライベートの予定も立てやすいのが嬉しいです。今日はジムに行って、軽く筋トレしてから帰ります。体力も必要な仕事なので、健康管理も忘れずに。

出張買取は、お客様のご自宅で直接取引を行うため、柔軟性やコミュニケーション能力が求められる仕事です。また、移動時間があるため、スケジュール管理が重要になります。

買取営業のコツ

買取営業で成功するためには、単に商品の知識や査定スキルを磨くだけでは不十分です。お客様との信頼関係を築き、満足度を高める接客スキルや計画性、丁寧なコミュニケーションが必要です。ここでは、具体的に買取営業で成果を出すためのポイントを紹介します。

印象の良い挨拶

一つ目は「印象の良い挨拶」です。お客様にとって買取を依頼することは、物を購入することよりもハードルが高い行為であり、不安を抱えている場合が少なくありません。そのため、丁寧な挨拶で安心感を与え、歓迎の意を伝えることが非常に重要です。

具体的には、明るい笑顔で接し、適切な敬語を使うことが基本です。また、初めてのお客様には、名前を名乗り、簡単な自己紹介をすることで信頼感を高めることができます。例えば、「本日はご依頼いただきありがとうございます。◯◯と申します」と一言添えるだけで、お客様は安心感を覚えます。

また、挨拶を徹底することで接客の質が向上し、結果的にお客様からの評価が高まりやすくなります。挨拶一つが顧客満足度に大きく影響を与えることを忘れずに実践しましょう。このように、挨拶一つが顧客満足度に大きな影響を与えるのです。

お客様からの見られ方を意識する

お客様は買取担当者の服装や言葉遣い、商品知識に敏感であり、これらが顧客の信頼に直結します。特に高級商材やブランド品を扱う場合、担当者の見た目や振る舞いはプロフェッショナルとしての信頼性を左右します。

清潔感のある身だしなみやきちんとした服装は基本中の基本です。さらに、丁寧な言葉遣いと礼儀正しい対応を心がけることで、より安心感を与えることができます。

また、商品に関する知識を深めることも重要です。高級腕時計やジュエリーなど専門性が求められる品物に対して、的確な説明を行うことで、お客様からの信頼を得やすくなります。たとえば、時計のブランドや特徴について具体的に話すと、プロとしての印象が強まります。

顧客に対する誠実な対応と知識の深さが評価を高めるポイントです。これを意識することで、信頼関係の構築に繋がり、長期的な顧客の獲得にも役立ちます。このように、見られ方を意識することが業績向上に繋がるのです。

目標に対するスケジュール・行動管理

成果を上げるためには、計画的で現実的なスケジュール管理が欠かせません。ただ目標を設定するだけでなく、それを達成するための具体的な行動プランを練ることが成功への鍵です。

まず、月間や週間の売上目標を設定し、それを日々のタスクに分解します。たとえば、1日の訪問件数や買取成約目標を設定し、それに基づいてスケジュールを組みます。

  • タスクの細分化:訪問準備やお客様対応、事務処理など、業務を細かく分けることで効率化を図ります。
  • スケジュール管理:毎日の時間配分を明確にし、優先度の高い業務を集中してこなせるよう計画します。
  • 進捗確認:定期的に目標達成度を確認し、必要に応じて計画を修正する柔軟性も持つことが大切です。

行動計画を具体化し、着実に実行することで目標に近づくことができます。このプロセスを繰り返すことで、継続的に成果を出せる体制を構築できます。

聞く力

お客様が買取でどのような結果を期待しているのかを把握するためには、丁寧なヒアリングが不可欠です。買取営業では、単に価格を提示するだけでなく、お客様が抱える背景やニーズを理解し、それに応じた対応を行うことが重要です。

具体的には、「どのような理由で品物を売却したいのか」や「どのような結果を期待しているのか」を確認します。このような質問を通じてお客様の要望を明確にすることで、双方にとって納得のいく取引が可能となります。

また、お客様の話をしっかりと聞く姿勢を持ち、適切に共感を示すことで、安心感と信頼感を高めることができます。ヒアリング力を高めるためには、質問のタイミングや内容を工夫し、対話を通じてお客様の気持ちに寄り添うことが求められます。これにより、顧客満足度の向上を図ることができます。

分かりやすく説明する

査定結果や価格の根拠をお客様に分かりやすく説明することは、信頼を得るために欠かせません。特に査定額が期待に届かない場合でも、その理由を明確に説明することで納得感を高めることができます。

専門用語を避け、簡潔で理解しやすい言葉を使うことがポイントです。例えば、「こちらの商品は傷があるため価値に影響しています」といった具体的な説明や、「現在の市場ではこのタイプの商品が非常に人気です」といった情報を加えることで、説得力が増します。

さらに、査定プロセスや使用したツールについても簡単に触れると、お客様は安心感を覚えます。たとえば、「この機械で純度を測定しました」と説明することで、取引の透明性を示すことができます。

最後に、お客様の疑問を解消する姿勢を示すことも重要です。「何かご不明点がございましたら、いつでもお尋ねください」と一言添えるだけで、お客様に安心感を与えることができます。

まとめ

買取営業は、リユース業界の成長とともに注目される職種です。一方で、ノルマや移動負担、インセンティブ制といった課題もあります。しかし、自分に合った企業を選び、負担を軽減する工夫をすることで、やりがいを持って働ける環境を見つけることが可能です。経験を積み重ねることで、さらなるキャリアアップの道も開けるでしょう。

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<この記事を書いた人>

リユース転職 キャリアアドバイザー 山口桃子

リユース転職キャリアアドバイザー山口桃子

リユース企業の元人事。中途採用に携わっていた経験から、どのような履歴書・職務経歴書が読みやすいか、採用担当者に刺さるのかを熟知。志望動機に何を書くのか、書いている内容が合っているのかなどが気になる方は、レジュメの添削を行います。そもそも一人での作成が難しいと感じられる方は、オンラインや電話でサポートすることも可能です。また、面接前のアドバイスなども行っております。全て無料のサービスなので、お気軽にご相談ください。

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