【最新情報が1分で分かる!リユース・買取企業研究シリーズ:ブックオフコーポレーション編】
2023.09.02
転職活動を検討している方で、「リユース・買取業界の企業研究をしたい!けど、現職中で時間がない・・・」というご相談をよく受けます。そこで、リユース・買取業界専門の転職サポートを行うリユース転職が、最新の企業情報についてわかりやすく解説します。
成長市場であるリユース市場、皆さんがよく知っている企業も時代の流れに合わせて日々変化を遂げています。サクッと情報をアップデートしていきましょう!
今回は、「最新情報が1分で分かる!リユース・買取企業研究シリーズ:ブックオフコーポレーション編」です!
目次
■業界大手!ブックオフコーポレーション
「BOOKOFF(ブックオフ)」や「BOOKOFF SUPER BAZAAR(ブックオフスーパーバザー)」などを展開する「ブックオフグループホールディングス」は、中古売上は1013億円(前年比111%)、店舗数は800店舗(2023年5月)にもなるリユース大手の一つ。
ある調査では、ブックオフの知名度は96%とも言われる抜群の知名度を誇ります。
最近は、 “あのちゃん”が出演する新CMでは、「ブックオフに寄り道してく~!?」といったフレーズが印象的ですね!
■ブックオフは本を売ってるだけじゃない!
ブックオフは中古本を売っているイメージが強いですが、今業績を伸ばしている商材の一つは「トレカ・ホビー分野」の商品です。
売上高の前期比をカテゴリ別に見ると、
本 95.5% ↓
ソフトメディア 105.5% →
アパレル 121.1% ↑
貴金属・時計・ブランドバック 113.4% ↑
トレカ・ホビー 144.8% ↑
家電・携帯電話 111.0% ↑
となっており、トレカ(トレーディングカード)を中心にアパレルなども売り上げが伸びていることがわかります。通期の既存店売上前年比は111.3%まで伸び、1000億円を突破しました。
トレカ・ホビーの打ち出しを強化などのため、直営店舗のリニューアルを推進し、2023年5月期は累計で57店舗を改装。トレカの対戦スペースを設けるなどの施策で、集客増に繋げています。
■オンライン強化、スマホアプリとの連携が鍵
このように既存店が強いイメージあるブックオフですが、ECやアプリといったオンラインにも力を入れています。2018年から公式スマホアプリをリリース。
「ひとつのBOOKOFF」構想を掲げてDX化・オムニチャネル化を進めています。
現在、スマホアプリ会員は600万人を突破し、店舗とネットの連携した利用が進んでいます。
■ブックオフを利用したことが無い層へのアプローチも
既存店の地域特性や店の個性に合わせた店舗づくりを進める一方で、利用者層を拡大するためのアプローチも行っています。
例えば、富裕層向けのブランドリユースショップ「ハグオール」は百貨店に、「総合買取窓口」は自由が丘や麻布といった都内中心に出店しています。
また、出張買取も立ち上げ、生前整理・遺品整理のニーズにも応えるなど、これまでブックオフ店舗を利用したことがない層へのコンタクトポイントが広がっています。
■アメリカやアジアへの海外出店も積極的
日本発リユース品(Used in Japan)の世界的な需要の高まりなどを受け、アメリカ、マレーシアなどを中心に海外出店も積極的に行っています。
もともと、ブックオフがマレーシアにて店舗展開している「Jalan Jalan Japan(ジャラン・ジャラン・ジャパン)」は年間4万トンも廃棄又はリサイクルに回される売れ残りの出口戦略として展開されたのがスタートでした。
お客様が、「家族で・長時間・宝探しのような感覚」で、カゴいっぱいの買い物を楽しめるというコンセプトで、平均 500 坪の広い売り場に、アパレル・生活雑貨・ベビーー用品・おもちゃ・ホビー・スポーツ用品・楽器・ 家具・アクセサリー等、日本で使用された中古品を陳列して現地のお客様に提供しています。
現在マレーシア国内では9 店舗を展開、年間で約 100 万人のお客様が利用されており、今後、マレーシアでは20店舗体制を目指しています。
2022年10月には中央アジアにあるカザフスタンへも出店しています。1年の半分以上が冬とされるカザフスタン。マレーシアではニーズが少ない冬物アパレルやウインタースポーツグッズの輸出先として、大きな役割を果たすということです。
■社会的価値の創出、持続可能な社会へ
リユース・買取業界のリーダー的存在として、サスティナビリティなビジネスモデルへも尽力しています。その1つがリサイクル事業です。
古本をパートナー企業と連携し、古紙としてリサイクルしており、森林資源に換算すると年間約60万本に相当し、資源の有効活用に繋げています。CD・DVDは、素材別に分別し、破砕。リペレットした3種5品目の再生プラスチック資材を、オリジナルの商品「CDプラ」として販売しています。
■ブックオフの採用・人材育成
地元の近くに必ず店舗があるといっても過言ではなく、学生時代のアルバイトから正社員制度で社員となるスタッフが多いのが特徴ですよね。昇給制度や研修制度が整っているため、どんな人にもチャンスがあります。
全国転勤の場合は引っ越し手当や住居補助も用意されていますし、地域を限定して働くといったことも可能で、個人のニーズに合わせた働きやすい環境整備があります。
ブックオフでは現在、求人募集も多く、雇用形態や職種も様々です。未経験から挑戦できるポジションや専門知識やスキルを活かせる職種まで幅広く求人があります。
ブックオフコーポレーションの求人に関するご相談はこちらから
■まとめ
店舗改装を進め、地域や店の個性に合わせた店舗づくりを進めるブックオフ。勢いのあるトレカ・ゲーム領域での戦略やオンラインや出張買取などのチャネルの拡大など今後も利用者層を広げる取り組みが成長の鍵となりそうです。
世界展開も気になるところですね!
今回はブックオフコーポレーションをご紹介しました。ぜひ次回のリユース・買取企業研究シリーズをお楽しみに!
以下は、ブックオフ社へのインタビュー動画です。(Part1~3までございます。)
総合買取窓口業態や、人材に対する想いについて詳細は動画をご覧ください。
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