買取業界で働くメリットは?将来性はあるのか徹底解説!
2024.09.30
概要
買取業界は、使わなくなったものを価値ある商品として再び活用する魅力的な仕事です。この記事では、買取業界の仕組みや扱われる商品カテゴリー、今の市場状況や課題について分かりやすく解説します。また、買取業界で働くメリットや今後の将来性、注目企業の紹介もあり、業界に興味がある方や転職を考えている方に役立つ内容です。新たなキャリアの選択肢として、買取業界の魅力をぜひチェックしてみてください。
買取業界とは?
買取業界は、個人や企業から品物を買い取り、それを再販売するビジネスを展開する業界です。
ビジネスモデル
買取業界のビジネスモデルは、主に以下の流れで成り立っています。
商品収集
個人や企業(業者)から品物を買取ります。仕入れるともいいます。個人からは店舗での買取、出張買取(訪問型買取)、宅配買取などの方法があります。企業や、業者間オークションから仕入れをする方法もあります。
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真贋・鑑定、査定
偽物やコピー品がないか、真贋・鑑定を行います。商品の価値を評価し、査定額を提示します。
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再販売
買い取った商品は、店舗やECサイト(オンラインマーケット)、企業や、業者間オークションなどで再販売します。この一連の流れのことを「リユース」といいます。
主要な商品カテゴリー
買取業界では、以下のような様々な品物が取り扱われます。
■高級腕時計
■バッグや財布やキーケースなどの小物類
■貴金属、宝石(ジュエリー、ダイヤモンドや金製品など)
■衣類品、 着物
■家具、生活雑貨
■家電
■PC、スマホ、ゲーム
■フィギュア、玩具、模型
■書籍
■工具、農機具
■そのほか自転車、カメラ、楽器、釣り具、切手、コイン、お酒、骨董品など
これ以外にも近年ではキャンプ・アウトドア用品やトレーディングカード(トレカ)などトレンドもあって価値が再注目されるアイテムもあります。
買取業界の現状と課題
現状の市場規模や買取チャネル
店舗数の増加、フリマアプリやオンラインマーケットの普及により、物を売却するという行為が一般の消費者にとって日常となってきました。金相場の高騰や人口の多いシニア世代がバブル時代のブランド品などを手放すというタイミングも重なり、そのニーズは増え続けています。
買取のチャネルとしては、店舗買取が7割、出張買取2割、そのほか催事買取が1割です。圧倒的に店舗型の買取チャネルが多いですが、出張買取・催事買取の比率は伸びています。また、デジタル化によってオンライン査定や宅配買取など、デジタル技術を活用したサービスが増え利便性も増しています。
買取ビジネスにおける課題
■相場(価値)が不透明
商品の価値を評価し、査定額を提示しますが、その価値が確立されていないため、相場が不透明なものも存在します。その場合は企業によって買取価格の提示に差が出てくるでしょう。
■人材の質の担保
偽物やコピー品の流通は高度化、複雑化しているため、真贋・鑑定ができる人材は貴重です。また前述したように価格が不透明な物をお客様にご説明する査定スタッフ、買取店員の接客の質も重視されます。
■マーケットの成熟化
取り扱い量の多い商材は競合他社との価格競争が激しく、利益幅が薄くなりやすいことがあります。また、多くの買取業者が存在するためエリアや立地によっては集客が困難である場合があります。
■商品管理・品質管理
すべて1点ものになるため、商品登録や在庫管理などに工数が必要になります。また、買取った商品を再販売するためには品質を維持するための修理やクリーニングが必要です。そのためのコストや人的リソースが必要になります。
買取業界で働く魅力とは?
買取業界で働くとしたら、どんな魅力があるのか、どんなメリットがあるのか、実際に働いている人の声も参考に伝えていきます。
▪️色々な品物に触れることができる
お客様がお持ちになる品物は様々。普段の自分の生活では目にすることができないような品物もありワクワクした気持ちで働けるという声も多いです。
さらに自分の興味がある商材やアイテムがある人は最高職場になるでしょう。
▪️稼げるチャンスがある
インセンティブ型の報酬制度の会社や、インセンティブはなくとも賞与での還元比率の高い会社であれば、しっかり稼いでいくことができます。
▪️キャリアアップできる
買取商材や買取チャネルの拡大、販路もEC事業、海外事業などの新しい挑戦をする企業も多く、社内や転職を通じてキャリアアップをすることがしやすいです。
▪️社会貢献性が高い
お客様からありがとうという言葉を直接もらえることも多いのが買取スタッフ。また、家で眠っている物を適切に買取り、市場に流通させることはサスティナブルな社会の実現に貢献することができる実感を得られるでしょう。
買取業界の将来性
買取業界はリユース市場の一部として、持続的な成長が見込まれています。リユース市場は2009年から13年間で連続して拡大しており、2025年には市場規模が3兆5千億円に達すると予測されています。この成長は、世界的なサスティナブル意識の高まりやSDGs(持続可能な開発目標)の推進によるものです。
特に日本では、高齢化社会において、生前整理や遺品整理の需要が増加していることも、買取業界の成長を後押ししています。高齢者が増えることで、不要品を整理するニーズが高まり、それに伴って買取サービスの利用が増えると考えられます。
さらに、デジタル化の進展により、オンラインでの買取や販売が一般化してきています。これにより、地域に依存せず全国的にビジネスを展開できるようになり、買取業界の市場規模はさらに拡大するでしょう。
また、フリマアプリやネットオークションの普及も買取業界に影響を与えています。これらのプラットフォームは、消費者が手軽に不要品を売買できる環境を提供しており、買取業界もこれに対応する形でサービスを進化させています。
総じて、買取業界はエコ意識の高まりやデジタル化の進展、少子高齢化社会の進行など、複数の要因によって将来的にも成長が期待される市場です。
注目の買取企業(リユース売上TOP5)
注目の買取企業として、リユース経済新聞社のリユース売上ランキングTOP5をご紹介します。
1位 ゲオホールディングス
リユース売上高は前年比122.3%の2440.9億円と初の2000億円超え企業となっています。
2位 コメ兵ホールディングス
前年比138.7%の1194.5億円と大幅な増収。店舗買取りが好調に推移する一方、販売も小売りを強化。海外戦略などで28年3月期には売上高2500億円を計画する。
3位 ブックオフグループホールディングス
古本店チェーン最大手で、リユース売上高1013億円。
4位 いーふらん
1000店を超える買取専門店「おたからや」のFC本部だ。古物市場の「おたからやオークション」も運営。
5位 バリュエンスホールディングス
買取専門店「なんぼや」や「八光堂」などを展開している。インバウンド需要の回復により、小売業態の「ALLU(アリュー)」の売上も伸張している。
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