【2024年】リユース業界売上ランキング!大手企業から急上昇ベンチャー、採用難易度も紹介
2025.01.17

リユース業界は近年、急速に成長を遂げてます。消費者の節約志向やサステナビリティへの関心の高まりを背景に、中古品の買取・販売を行う企業が躍進しています。特にブランド品やファッションリユース市場の成長が顕著で、大手企業を中心に売上を拡大し続けています。
本記事では、2024年最新版のリユース企業売上ランキングを発表!各企業の売上高や事業の特徴、採用情報などを詳しく解説します。リユース業界の最新動向を把握し、今後の市場の展望を探っていきましょう。
リユース業界とは?
リユース業界は、中古品の買取・販売を主な事業とする産業分野です。衣類、家電、家具、ブランド品など、幅広い商品を扱い、資源の有効活用と環境保護に貢献しています。近年では、サステナビリティへの関心の高まりや、デジタル技術の進歩により、急速に成長を遂げています。
リユース業界の近年の成長
リユース経済新聞の調査によると、2023年のリユース市場規模は前年比7.8%増の3兆1227億円に達し、2009年以降14年連続で拡大を続けています。この成長の背景には、物価上昇による消費者の生活防衛意識の高まりや、訪日観光客によるインバウンド需要の回復が挙げられます。
販路別の成長を見ると、店舗販売(BtoC)が前年比7.5%増の1兆1442億円、ネット販売(BtoC)が12.0%増と好調に推移しています。特筆すべきは、リユース市場のBtoC-EC化率が2022年時点で18.6%に達していることです。これは同年の物販系BtoC-EC化率9.13%を大きく上回っており、リユース業界におけるEC利用の進展を示しています。
リユース市場の特徴
矢野経済研究所の分析によると、リユース市場の特徴として以下の点が挙げられます
- ファッションリユース市場の急成長:2023年のファッションリユース市場は前年比113.9%の1兆1,500億円に達しました。
- 環境意識の高まり:SDGsやサステナビリティへの関心が高まり、アパレル企業や消費者の環境保全意識が向上しています。
- 循環型ファッションの推進:多くのアパレル企業が不要衣類の回収や再利用に取り組んでおり、サーキュラーエコノミーの実現に向けた動きが活発化しています。
商材別では、インバウンド需要の回復を追い風に「ブランド品」が前年比19.4%増の3656億円、「衣料・服飾品」が15.5%増の5913億円と拡大しています。また、「玩具・模型」や「携帯・スマホ」も大幅な成長を見せており、リユース市場の多様性が浮き彫りになっています。
参照:矢野経済研究所
リユース企業の働き方の特徴
リサイクル通信の報告によると、リユース企業の働き方には以下のような特徴があります
- 多様な職種:買取スタッフ、販売スタッフ、鑑定士、EC運営など、様々な職種があります。
- スキルアップの機会:商品知識や鑑定スキルの習得など、継続的な学習が求められます。
- フレキシブルな勤務形態:店舗やオンラインなど、多様な働き方が可能です。
- 環境貢献:リユース業界で働くことで、直接的に環境保護に貢献できます。
リユース経済新聞は、2030年には市場規模が4兆円に達すると予測しています。この成長予測の背景には、サステナビリティへの関心の高まりや、エシカル消費意識の浸透があります。さらに、フリマアプリやリユースECの拡大、SDGs達成に向けた世界的な取り組みの加速も、この成長トレンドを後押ししています。
リユース業界の成長は、単なる経済的な側面だけでなく、環境保護や資源の有効活用にも貢献しています。消費者の「賢い消費」への意識変化や、「リユースネイティブ」世代の拡大により、今後もリユース市場は持続的な成長が期待されています。
この成長傾向は、不況に強い業界としてのリユース市場の特性を再確認させるものであり、今後の日本経済における重要な成長分野の一つとして注目されています。
参照:リユース経済新聞
リユース業界売り上げランキング2024
2024年のリユース業界売上ランキングトップ10と各社の前年比は以下の通りです(参考URL:リユース経済新聞)
1位ゲオホールディングス
出典:ゲオホールディングス
売上高: 約2,440.9億円
店舗数: 2,108店舗
主な事業: セカンドストリート、ゲオの運営
特徴: セカンドストリートを軸とした総合リユース事業を国内外で展開。特にアパレル・生活雑貨・家電などジャンルの幅広さと、商品回転率の高さが強み。米国・台湾など海外展開にも注力しており、リユース業界の“グローバルリーダー”を目指す。近年はEC事業やアプリ強化にも積極的。
募集職種: 店舗スタッフ、バイヤー、海外事業担当、商品企画、マーケティング、システムエンジニアなど
2位コメ兵ホールディングス
出典:コメ兵ホールディングス
売上高:約1194億円
店舗数: 234店舗
主な事業: KOMEHYO、BRAND OFFの運営
特徴: ハイブランド専門のリユース企業として圧倒的な信頼と実績。バッグ・時計・ジュエリーなど高額商品の取扱量で国内トップ。独自の「KOMEHYO買取センター」により、スピーディーかつ専門的な査定体制を構築。2023年には過去最高売上を3期連続で更新するなど、業績も右肩上がり。
募集職種: 鑑定士、販売スタッフ、EC運営、法人営業、マーケティング、DX推進担当など
3位ブックオフグループホールディングス
売上高: 約1013億円
店舗数: 800店舗
主な事業: ブックオフ、ブックオフスーパーバザーの運営
特徴: 中古本を中心とした総合リユース企業。地域密着型の「ブックオフ」と大型複合型の「スーパーバザー」による二軸展開が強み。海外展開ではマレーシアで「Jalan Jalan Japan」を展開し、ASEAN圏の需要開拓にも注力。サステナビリティ方針も明示し、環境貢献への姿勢を強化中。
募集職種: 店舗スタッフ、商品管理、バイヤー、マーケティング、海外担当など
4位いーふらん
出典:いーふらん
売上高: 約776億円
店舗数: 1,190店舗
主な事業: おたからやの運営
特徴: 全国展開のフランチャイズモデルで急成長。金・プラチナ・宝石・ブランド品など高額商品特化型のビジネスモデルを採用。自社でオークション事業を展開することで、中間コストを削減し、買取価格にも反映。メディア露出やCMも積極的に行い、知名度の向上にも成功している。
募集職種: 買取スタッフ、オークション運営、FC管理、海外事業推進など
5位バリュエンスホールディングス
売上高: 約761億円
店舗数: 173店舗
主な事業: なんぼや、古美術 八光堂の運営
特徴: 富裕層向けの高価格帯リユース事業を展開。接客品質や顧客体験の設計力に強みを持ち、ブランド品や美術品の扱いに長けている。また、業界内でも先進的なオークション事業(スターオークション)を運営し、グローバルな取引にも対応。AI・DXの導入も進んでいる。
募集職種: 鑑定士、販売スタッフ、マーケティング、オークション運営、IT担当など
6位甲南チケット
出典:甲南チケット
売上高:約 558億円
店舗数: 31店舗
主な事業: 甲南チケット、マルトクチケットの運営
特徴: 株主優待券・旅行券・商品券など“金券特化型”のリユース業態。駅前立地とリアルタイム価格対応力でリピーター多数。独自の決済アプリ「カンサイPay」によるキャッシュレス対応や、他社に先駆けた店舗DX化にも注力。堅実なビジネスモデルで長年安定した収益を上げている。
募集職種: 販売スタッフ、店舗運営、アプリ開発、マーケティング担当など
7位エンパワー
出典:エンパワー
売上高: 約464億円
店舗数: 787店舗
主な事業: 買取大吉の運営
特徴: 圧倒的な出店スピードと店舗数の拡大力で躍進。テレビCMやウェブ広告など、認知拡大に向けたマーケティング投資も大きく、未経験者でも安心して働ける研修体制を整備。地域密着の接客と多商材対応力が特長。フランチャイズ開業支援にも力を入れており、独立希望者からの注目も高い。
募集職種: FC運営サポート、買取スタッフ、広報、マーケティング、研修講師など
8位大黒屋
売上高: 約450億円
店舗数: 24店舗(2023年3月末現在)
主な事業: 長年の実績と信頼をもとに、都心部を中心に展開。質屋業としての金融機能と、買取販売の融合モデルが特長。近年は、AIを活用した査定システムやオンライン買取の強化にも着手しており、DXによる業務効率化・顧客体験の向上を図る。中期的に店舗数を132まで拡大する計画を発表済み。
募集職種: 買取スタッフ、販売スタッフ、AI開発、Web担当など
9位BuySell Technologies(バイセルテクノロジーズ)
売上高:約425億円
店舗数: 約473店舗
主な事業: 出張買取サービス
特徴: テレビCMでもおなじみの「バイセル」。特に訪問型の出張買取におけるオペレーション体制と、年間24万件以上の査定実績は業界トップクラス。中古着物や骨董品など、ニッチ分野の買取にも強み。顧客対応の丁寧さ・スピード・透明性を重視し、コンプライアンス面にも注力。
募集職種: 出張買取スタッフ、カスタマーサポート、マーケター、エンジニアなど
10位コスミック流通産業
売上高: 約412億
店舗数: J・マーケット 19店舗、C マーケット 1店舗、オンラインストア
主な事業: ディスカウントチケットの販売、外貨両替
特徴: 神奈川・東京を中心に展開する金券ショップ「J・マーケット」の運営企業。交通系・ギフト券・外貨両替など生活に密着した商品を安価で提供。駅チカ店舗が多く、サラリーマンや主婦層にリピーターが多い。EC化も推進中で、オンラインストアの利便性向上と新規顧客層の開拓に注力。
募集職種: 販売スタッフ、EC運営、外貨両替スタッフ、在庫管理など
急上昇中のリユース業界ベンチャー企業
急上昇中のおすすめリユース企業を紹介します。求人の中の1部分を抜粋しておすすめポイントをご紹介します。
貴瞬
出典:貴瞬
企業ビジョン:「無価値という言葉を世界から無くす」
主な事業:ジュエリー・貴金属の再生加工および海外バイヤーへの卸売事業
事業内容の特徴:
国内で仕入れた中古のジュエリーや宝石を自社の職人が丁寧に再加工し、蘇らせた製品を海外バイヤーに再流通させるモデルを構築。品質管理と職人技術に裏打ちされた商品は、アジアや欧米の富裕層マーケットで高い評価を得ています。SDGs的な視点でも、無駄を減らし価値を生み出す事業として注目を集めています。
社風・働き方:
新規事業や海外展開などチャレンジ精神を歓迎する風土があり、社員の主体性を重んじるカルチャー。評価制度も透明で、成果に応じた昇進・昇給が可能。
おすすめポイント:
年間休日120日でワークライフバランス◎
給与水準はリユース業界平均より高め
若手や未経験でも新事業に挑戦できる環境
社内のクリエイティブ職や海外営業職も人気
STAYGOLD
出典:STAYGOLD
企業理念:「モノの想いと価値を次世代へ」
主な事業:ブランド品・時計・ジュエリーなどのリユース(買取・販売)
事業内容の特徴:
「ブランド買取専門店BRING」などを展開し、高級ストリートファッションやラグジュアリー市場に強みを持つ新進気鋭の企業。商品の希少価値やバックグラウンドにこだわり、モノに宿る“ストーリー”まで含めた再流通を実現。自社スタジオでの広告制作やインフルエンサーマーケティングにも力を入れており、リユース×カルチャーの融合が魅力。
社風・働き方:
成果に基づく昇進や多彩なキャリアパスが用意されており、若手でも店長・エリアマネージャーに早期昇格するケースが多い。社内教育制度も整っており、未経験からの育成にも注力。
おすすめポイント:
店長候補・管理職のポジションが豊富
実力主義で20代でマネージャー昇格も可能
独自の評価制度で頑張りをしっかり還元
デザイン・ファッション業界志望者にも人気
PRICING DATA(プライシングデータ)
出典:PRICING DATA
企業理念:「世界にハッピーを、世界をハッピーに」
主な事業:リユース価格のデータ解析と最適化、EC支援
事業内容の特徴:
AIやビッグデータを駆使して中古品の適正価格を導き出す「プライシング技術のパイオニア」。買取・販売を行うリユース事業者やECサイト運営者に対し、リアルタイムで最適価格を提示するSaaS型ソリューションを提供。2023年には年商135億円を突破し、2026年のIPOに向けて組織体制を強化中。テクノロジーとリユースの架け橋的存在として注目を浴びています。
社風・働き方:
社員の平均年齢は20代後半〜30代前半。フラットでスピード感あるベンチャー文化が根づき、意欲があれば未経験でも新規プロジェクトに参画可能。エンジニアやデータアナリストも活躍中。
おすすめポイント:
若手が事業の主役として活躍中
福利厚生や休暇制度もスタートアップにしては充実
海外マーケットも狙えるグローバル志向のビジネス
今後の株式上場(IPO)でストックオプションの可能性も
リユース業界で働くなら「リユース転職」
リユース・買取業界に特化した転職・求人サイトの「リユース転職」では、アパレル・家具・家電、ゲーム・トレカ、スポーツ・レジャー・アウトドア・キャンプ用品、ブランド品・時計・ジュエリーなどのリユース・買取のお仕事が未経験の方から挑戦できるバイヤー、鑑定士、リサイクルショップの買取スタッフ等の求人案件を多数取り扱っております。
リユース業界は14年連続成長、市場規模も3.1兆円に。フリマアプリによって物を売買することが普及し、SDGsへの意識の高まりから消費トレンドが変革。今後も買取・リユースの需要は増していきます。
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