ブランド品バイヤーの仕事とは?転職成功の秘訣とキャリアアップの可能性
2024.12.14
ブランド品バイヤーは、リユース企業においてラグジュアリーブランドのバッグや小物を仕入れる重要な職種です。リユース市場が14年連続で成長する中で、ブランド品バイヤーの求人は、特にリユース企業で需要が高まっています。『好き』を仕事にしたい方や、成果が明確に評価される環境で成長したい方にとって、この仕事は理想的な選択肢といえるでしょう。
ブランド品バイヤーには、市場分析力や交渉力、真贋判定スキルなどが求められます。また、トレンドを追う情報感度や継続的な学習も重要です。例えば、データ分析ツールを活用した販売予測や、SNSでのトレンドリサーチを取り入れることで、短期間で効率的にスキルを向上させることが可能です。本記事では、仕事の具体的な内容や年収、キャリアパスについても詳しく解説します。
目次
ブランド品バイヤーとはどんな仕事か?
ブランド品の買取と販売を手掛けているリユース企業で、店舗やECサイトでの販売、または業者への販売を行うには商品の仕入れが重要です。その要を担うのが、ブランド品バイヤーです。
取り扱う商材はエルメス、シャネル、ルイ・ヴィトン、グッチ、プラダ、ロエベなどのラグジュアリーブランドをはじめとするバックや小物、アクセサリー、時計やアパレルになります。
商品の仕入れを行うために、大きく3つの方法があります。
個人のお客様からの仕入れ
一つ目は個人のお客様からの仕入れです。店舗での買取も実は仕入れにあたります。店舗での個人からの仕入れを行う職種は店舗バイヤー、買取バイヤー、鑑定士などと呼ばれます。
ブランド品オークションのからの仕入れ
二つ目はブランド品の古物市場(業者オークション)に参加して買い付けを行う方法です。オークションはリアルとオンラインどちらも存在しており、リアルのオークションは全国で行われています。コロナ禍を機に、近年ではオンラインオークションが主流となり、ブランド品の仕入れの場として重要性が増しています。オンラインオークションは、場所や時間に縛られないので、多くの国内外のブランド品バイヤーが参加しやすい環境です。
リユース業者からの仕入れ
三つ目は業者からの仕入れです。リユース業界では、業者間での売買も盛んにおこなわれています。例えば、ECサイトや店舗といった小売りの機能を持たない買取専門店を運営する企業などです。個人のお客様から買取った品物を販売する先として、リユース業者を主要な取引先として活用することも広く行われています。業者からの仕入れをおこなうブランド品バイヤーは、LINEなどのツールを活用して画像情報から査定を行っています。
また、全国に多数直営店舗を持つ企業では、本社機能として商品部のような部署にバイヤーが在籍しており、遠隔で店舗の仕入れをサポートしています。本部でのブランド品査定士などとも呼ばれます。
ブランド品バイヤー職の人気の理由とやりがい
ブランド品バイヤーの仕事の魅力は、主に5つ挙げられます。
多様なブランド品に直接触れる機会が多い
一つ目は、多様なブランド品に直接触れる機会が多い点です。店舗であれば立地や集客方法に注目して高級ブランド品に特化している専門店の方がよいでしょう。特にオークションや業者から仕入れを行うブランド品バイヤーは、商品を仕入れるために1日に数百点の品物を見るため、ブランド品の商材知識や真贋や査定に関する経験値を早く積むことができます。
成果が可視化できる
二つ目は、成果が可視化できるという点です。自分が選んだ商品が売れるかどうかが全てなので、自分の成果が目に見えやすい仕事です。自分の仕入れたものが売れたときがなによりもやりがいです。また、結果が数字で出るため、会社からの評価の軸もはっきりしていて、仕事のモチベーションにもつながります。
会社への貢献度が高い
三つ目は、会社への貢献度が高い点です。リユース企業においてはどれだけ自社にとって良い商品を集められるかが重要なので、バイヤーの仕入れる力によって業績が大きく変わってきます。会社への貢献度を実感しやすく、働くモチベーションになるでしょう。人数自体も多くない希少な職種のため市場価値も高いです。
モノの価値がわかり、流通の仕組みがわかる
四つ目は、モノの価値がわかり、流通の仕組みがわかるという点です。バイヤーとして経験を積むことで、商品の流通プロセスや市場動向を体系的に理解できるようになります。生きる上でのスキルが身に着くと言っても過言ではなく、ブランド品といったアイテムに限らず、色々なモノのリユース(買取・販売)が自分でできるようになるでしょう。
大きな金額を動かすことができるダイナミックさ
五つ目は、オークションや業者からの仕入れを行うバイヤーは大きな金額を動かすことができるため、そのダイナミックさが魅力です。ブランド品は1点数十万から数百万円の高額商材です。扱う点数も多いので、月1億以上の仕入れを行うバイヤーもいます。プレッシャーもありますが、やりがいや達成感を感じやすいでしょう。
ブランド品バイヤーの仕事の厳しさとは
逆に厳しさは、どんなところでしょうか。人によって感じるところは様々ですが、以下のような点が挙げられます。
商材への興味が持てるか
一日数百点の商品を目視で査定する業務になるので、商材自体に興味が持てないと長く続けることは難しいかもしれません。「ブランド品が大好きでこの仕事をはじめた」という人ばかりではないですが、高額なブランド品の持つ魅力を感じて、突き詰めたいという意欲が湧くのかどうかは大きなポイントになります。
常にアンテナを張っておく必要がある
ブランド品のトレンドの変化や中古相場は変動も激しくなっています。今年トレンドだったものが来年には流行らなくなってしまうことや、今月仕入れたものが来月には値崩れしてしまうというリスクもあるのです。そのため、常にトレンドや相場の情報をウォッチして分析していく必要があります。
数値目標がある
今月いくら仕入れを行うのか、目標値が定められていることが多く、常に数字に追われる仕事にはなります。そのため、プレッシャーもあるでしょう。それを乗り越えて結果を出せるようになると大きな達成感ややりがいを感じられる仕事です。
最初は覚えることが膨大
ブランド品の名前、モデルはもちろん、価格帯、真贋、商品のランク、査定のポイントなど覚えることがたくさんあります。特に未経験からはじめた場合、最初は覚えることが膨大にあり、半年~1年程度は修行期間です。プロフェッショナルなバイヤーになるまで数年かかります。
ブランド品バイヤーに求められるスキル・適性とは
ブランド品バイヤーにはなるにはどのようなスキルや適性があるといいのでしょうか。
真贋
本物とにせ物を見分ける真贋のスキルはブランド品バイヤーにとって不可欠な要素です。コピー品が贋作といったにせ物を仕入れてしまうことは企業にとって大きな損害となります。
査定
真贋と同時に、商品の価格を決める査定のスキルを身に着けます。中古のブランド品である以上、状態の見極めや相場状況などから適正な価格設定を行います。
相場情報へのアンテナ力
リサーチ能力ともいいます。ブランド品の中古相場の変動要因は、定価の価格設定、為替レート、市場での流通量、メディアでの話題性(インフルエンサーが身に着けたか)などによって変わります。インターネット、SNS、業界間のネットワークなどを活用して日々変化する市場価格や需要供給のバランスをいち早くキャッチします。
トレンド感覚
ECサイトや店舗で販売する際は、最新のトレンドを抑えた仕入れやシーズンを意識した仕入れが必要です。小売りの方法として店舗でのセレクトショップのような展開をしている企業のバイヤーは商品を選ぶセンスも問われるので、ファッションへの感度が特に求められるでしょう。トレンドを正確に把握することは、ブランド品バイヤーの成功に直結します。
市場分析力
仕入れたものがどの販路やどの客層に売れているのかや、蓄積された仕入れ情報からどのような価格設定が適正なのか分析していきます。中古のブランド品は状態も様々、どのくらいの状態(ランク)であれば、どのくらいの価格がいいのかを見直すことも重要です。
交渉力
リアルのオークションや業者間取引を行う場合は、交渉力も必要です。どのような価格で勝負すればよいか事前に把握し、交渉の場では自社の意図を明確に伝え、相手の提示条件との折り合いをつけていきます。譲れる部分と譲れない部分を切り分けて交渉を進めることが重要です。取引先との信頼関係を築き、長期的な協力を促進します。
適正という面では、商品が好き(興味を持てる)かどうか、向上心のある人、数字に強いか(計算が速いか)という点もあげられるでしょう。また、ブランド品に興味がある人だけでなく、物の流通や仕入れに関心がある人も適性があります。黙々と行う仕事でもありますが、取引先との定期的な情報交換を行い、市場感覚を磨くためには一定のコミュニケーションがとれる必要もあるでしょう。
ブランド品バイヤーの年収やキャリアは?
ブランド品バイヤーの年収
バイヤーはリユース業界のブランド品バイヤー以外にも、メーカーや商社、小売り企業にも存在しています。そういった異業種のバイヤーの事例も交えながらブランド品バイヤーの年収事情について紹介します。
メーカーや商社のバイヤーは、取り扱う商品や商談の規模が大きいため、給与水準が比較的高く、平均的な年収は約500万~700万円とされています。経験を積んだトップバイヤーでは1,000万円を超えることもあります。
小売業のバイヤーでは、商品企画や在庫管理の役割も兼ねる場合が多く、年収は約400万~600万円が一般的です。業界の中でもアパレルや食品など、取り扱う商品により給与差があります。
ブランド品バイヤーの平均年収は、所属する企業やその人の経験によりますが400万円から1000万円と幅広いです。専門的なスキルで、希少性の高いスキルになるので、1000万円以上も目指すことは十分に可能でしょう。
月給+賞与という給与体系が多いですが、月給+インセンティブという報酬制度を設けている企業もあります。ただ、リユース・買取業界の中で、出張買取営業などのインセンティブ制仕事とは異なるため、いきなり高い報酬を得るというよりは、地道にスキルと経験を身に着けていき、その先にしっかりと稼げるようになるという職種とイメージしておくと入社してからのギャップが少ないでしょう。
出張などがある場合は交通費の宿泊費は会社負担です。週休2日制でシフト制の会社もあれば、土日休み・水日休みなどの固定休みの会社もあります。働き方はハード過ぎず、メリハリをつけて働くことができます。
ブランド品バイヤーのキャリアステップ
リユース業界でのキャリア形成には、バイヤー職を通じたスキルアップが重要です。ブランド品バイヤーのキャリアは、多様な選択肢が用意されています。プロバイヤーとして専門スキルを磨き続ける道、マネジメント職としてバイヤーチームを統括する役割、さらには独立・起業してリユース事業を展開するなど、経験を積むほど可能性が広がります。
個人事業主としてバイヤーをしている人もいますが、資本力が必要で、在庫を抱えるリスクもある点には注意が必要です。現在注目されているリユース企業には、個人でバイヤーをはじめて、設立数年で数十億企業の社長になっている人も多く、夢のある業界でもあります。
ブランド品バイヤーを目指すなら「リユース転職」
リユース業界は、実は想像以上に奥が深く、多彩な可能性を秘めた業界です。ブランド品バイヤーや鑑定士として専門性を磨くキャリア、事業運営のマネジメント職、Eコマース部門でのデジタル戦略など、活躍のフィールドは実に幅広いのです。
しかし、業界特有の仕事内容やキャリアパスについて、なかなか詳しい情報が見つからないのが現状です。
「未経験からでもはじめられるのか?」
「実際どのくらい稼げるのか?」
などの疑問もあるでしょう。
特にブランド品バイヤーは、企業によってどのような仕事を行うのか若干違うことや求めるレベルや人物像が異なるため、専門的な情報を持つエージェントに情報を聞くことも転職活動において有効な方法となります。
そこで「リユース転職」では、業界に特化した情報とサポートを提供しています。
具体的には、
・業界の最新動向や市場の将来性
・職種別の具体的なキャリアパス
・必要なスキルと習得方法
・転職成功者の体験談
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特に、「非公開求人」の豊富さでは強みです。大手求人サイトには掲載されない優良企業の採用情報も、業界とのネットワークを活かしてご紹介できます。
また、履歴書の書き方から面接対策まで、プロのキャリアアドバイザーが無料でサポート。入社後のフォローアップまで一貫してお手伝いさせていただきます。まずは、お気軽にご相談いただければと思います。
まとめ
ブランド品バイヤーの仕事は、リユース企業において商品の仕入れを通じて事業を支える重要な役割を果たします。転職市場でも注目される職種であり、専門性を活かしてキャリアチェンジを目指す方にとって、有望な選択肢となります。
ブランド品に触れる機会が多く、仕入れた商品が売れることで成果が数字として明確に見えるため、やりがいを感じやすい仕事です。一方で、中古市場の変動やトレンドを把握し続ける努力が求められ、商材に対する興味と向上心が必要不可欠です。
キャリア面では、プロとして活躍するほか、マネジメント職や独立・起業といった選択肢もあり、将来的な可能性が広がります。バイヤーの経験を活かし、貴重なスキルを磨くことで、高い市場価値を持つ人材として成長できる職種です。
あなたが転職を考えているなら、ブランド品バイヤーの仕事は興味深い選択肢です。この記事を参考に、スキルやキャリアの方向性を具体的にイメージしてみてください。
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