ブランド品バイヤーは、エルメスやシャネルなどラグジュアリーブランドの商品を仕入れ、リユース市場を支える重要な職種です。成果が数字で明確に見えるやりがいや、ブランド品に触れながらスキルを磨ける魅力から、多くの注目を集めています。一方で、「ブランド品バイヤーを目指したいけど、志望動機の書き方がわからない」「自分の経験やスキルをどう活かせるか不安」「面接で何をどう伝えるべき？」こんなお悩みを抱えていませんか？ 志望動機が採用のカギを握るため、スキルや適性を理解した上で具体的な動機を伝えることが重要です。本記事では、志望動機の書き方や成功のポイントを例文付きで解説。ブランド品バイヤーを目指す方必見の内容です！

ブランド品バイヤーという職業の魅力とは？

ブランド品バイヤーとはどんな仕事か？

ブランド品バイヤーは、リユース企業や小売業界でラグジュアリーブランドの商品を仕入れ、販売の基盤を支える重要な役割を担う職種です。取り扱う商品はエルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドから、トレンドをリードするラグジュアリーカジュアルブランドまで多岐にわたります。店舗やECサイトでの販売を支えるため、真贋判定、査定、仕入れ交渉などのスキルが求められます。

ブランド品バイヤー職の人気の理由とやりがい

ブランド品バイヤー職は、募集枠に限りがあり、人気のポジションです。ブランド品バイヤーが人気の理由は、以下のような魅力があるからです。
●ブランド品に触れる機会：日々さまざまなラグジュアリー商品に携わることができます。

●成果が明確に評価される：仕入れた商品が売れることで、自分の成果が数字で見えます。

●キャリアの幅広さ：専門スキルを磨いて独立やマネジメント職への道も拓ける。

●市場価値の高さ：14年連続で成長するリユース市場の拡大に伴い、スキルを持つバイヤーの需要が高まっています。

志望動機が重要視される背景

志望動機は、採用担当者が応募者の適性や熱意を判断する重要な材料です。ブランド品バイヤーは、“商品への深い興味”や“市場を読む力”が必要不可欠なため、志望動機には応募者がこの職種に求められるスキルをどれだけ理解しているかが表れます。

リユース業界は今後も成長が期待される分野で、14年連続で市場規模を拡大。現在では3.1兆円規模にまで成長しています。そのため各企業は、単に「時計が好き」「古着に詳しい」という方ではなく、「業界の将来性を理解した上で、自身のスキルを活かして成長していける人材」を求めているのです。

志望動機を書く前に知っておくべきこと

志望動機を作成する前に、以下の3つのことをおさえておきましょう。

ブランド品バイヤーに求められるスキル・適性

ブランド品バイヤーには以下のようなスキルや適性が求められます。

●真贋判定スキル：ラグジュアリーブランドの本物と偽物を見極める知識と経験です。

●市場分析力：中古市場の動向や消費者ニーズを把握する力です。

●交渉力：業者オークションや取引先との価格交渉を有利に進めるスキルです。

●トレンド感覚：最新のブランドトレンドを読み取り、適切な商品を選定するセンスです。

業界や企業の特徴を理解する重要性

リユース業界の特徴：リユース業界は中古のブランド品を扱うため、ブランド側の価格設定や市場の流通量、トレンドが迅速に変化します。
企業の特徴：企業ごとに取り扱うブランドや販売方法が異なるため、事前に応募先企業の特徴を理解することが大切です。例えば、大手企業と中小企業の違いがあります。大手は規模の大きい取引やマネジメント職が求められ、中小企業では柔軟性や多岐にわたるスキルが重視されます。

自分のキャリアや目標との結びつきを考える

ブランド品バイヤーの仕事を通じて何を実現したいのかを明確にすることが重要です。
「ブランド品バイヤーとして真贋スキルをさらに磨きたい」
「日本の品質の良い中古ブランド品を世界に届けたい」
「トップバイヤーとして会社の利益に貢献したい」など、自身の目標と結び付けた志望動機が説得力を高めます。

志望動機の基本構成

なぜブランド品バイヤーに興味を持ったのか

志望動機の冒頭では、ブランド品バイヤーを目指すきっかけや興味を簡潔に述べます。
例：「以前からブランド品のリユースに関心があり、商品が新たな価値を持つ場面に携わりたいと考えていました。」

これまでの経験やスキルがどう役立つか

過去の経験やスキルを具体的に挙げ、それがバイヤー職にどう活かせるかを示します。
例：「前職では小売業で在庫管理を担当し、売れ筋商品を分析して仕入れ計画を策定していました。この経験を活かし、貴社の仕入れ業務にも貢献できると考えています。」

応募先企業を選んだ理由

応募企業の特徴や理念に共感した点を述べます。
例：「貴社がリユース事業を通じてグローバルにビジネスを展開していることに感銘を受けました。その理念に共感し、私も貴社の一員として社会貢献に携わりたいと考えています。」

ブランド品バイヤーとして実現したいこと

ブランド品バイヤーとして将来どのような成果を上げたいのかを述べます。
例：「将来的にはトレンド分析と相場感覚を磨き、顧客ニーズに最適な商品を提案できるプロフェッショナルを目指します。」

未経験と経験者の志望動機の具体例

未経験者→店舗バイヤー志望の場合

「私は学生時代からブランド品が好きで、自分の興味を仕事に活かしたいと考えています。アルバイトで培った接客経験を活かし、お客様の満足度向上に貢献したいです。」
熱意と適性をアピールします。

買取経験者→オークションでの仕入れバイヤー志望の場合

「前職ではリユース業界で査定・買取業務を担当し、月間粗利額の目標を〇カ月連続で達成しました。貴社では、この経験を活かして、ブランド品バイヤーとして会社の業績向上に貢献したいと考えています。」
具体的な実績と企業貢献の意欲を伝えます。

志望動機の「良い例」と「悪い例」の比較

志望動機の「良い例」と「悪い例」を比較しながら、それぞれがなぜ良いか、または悪いかについてポイントを解説しています。
〇良い例：「過去の販売経験で学んだ市場分析力を活かし、適切な商品選定で貴社の業績に貢献したい。」

〇悪い例：「ブランド品が好きなので、この仕事に興味を持ちました。」
この場合は、個人的な興味だけを述べており、スキルや経験が見えない文章となります。好きなことが企業にどう貢献するかが伝わらないため、他の応募者との差をアピールできていないという課題があります。

「ブランド品が好き」という感情をスタート地点にしつつ、具体的なスキルや意欲に結びつけるのがポイントです。例えば以下のようなかたちです。
「ブランド品への興味をきっかけに、小売業で在庫管理や販売分析を学びました。これらの経験を活かし、トレンドに応じた商品選定で貴社のリユース事業を支えたいです。」
このようにすることで、個人の興味と具体的なスキルを関連づけられ、魅力的な志望動機になります。

ブランド品バイヤーの志望動機を強化するためのヒント

ここまでで、履歴書に記載する志望動機の準備ができたかと思います。書類選考を通過した後の面接でも志望動機を伝える機会がありますので、そのための準備が必要です。
志望動機に関連する質問を想定し、自分の言葉で説明できるよう準備してみましょう。

自分の過去のエピソードを活用する方法は、自身の経験を具体的な数字やエピソードを加えることです。例えば、「前職では月間500点以上の商品査定を経験しました。」などです。

企業研究の深め方としては、①応募先企業の強みを把握する②取り扱いブランドやターゲット層を調べる③企業のビジョンに共感する点を具体的に述べるなどを意識してみてください。

まとめ

志望動機は、ブランド品バイヤーとしての適性や熱意を伝える最大のチャンスです。自分の経験やスキルを具体的に述べ、企業の特徴や目標に合わせた内容を作成しましょう。また、具体例を交えることで説得力が増します。最後に、応募企業に自分がどのように貢献できるかを明確に伝えることで、成功に近づけます。

実は、私が人事時代に見てきた履歴書の中で、最も印象に残っているのは、自分の言葉で誠実に書かれた志望動機でした。完璧な文章を目指すのではなく、あなたの想いを素直に表現することが大切です。
志望動機を通じて自分を最大限にアピールしましょう！この記事が志望動機作成の参考になり、ブランド品バイヤーとしての第一歩を踏み出すお手伝いになれば幸いです。

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この記事を書いたのは
リユース・買取業界専門の転職・スキルアップ支援の「リユース転職」
キャリアアドバイザー　山口桃子

前職であるジュエリー・ブランドのリユース・リフォーム事業を行う企業の人事部に転職。6年半、採用・教育担当として、新卒・中途の人材獲得から、研修の企画・運営、評価制度の構築・運営まで携わる。自社オリジナルのスキルマップを作成し、店舗スタッフの報酬制度及び育成システムとして社内に定着させた実績をもつ。また、百貨店店舗の店長も兼任し、現場目線での教育・マネジメントを実践。現在、リユース転職を運営する企業の代表取締役として、リサイクル・リユース業界を中心とした転職支援・スキルアップ支援に取り組む。

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