買取ビジネスとは、買取業界の今後の将来性は?|リユース・買取業界専門の求人サイト | リユース・リサイクル・買取業界専門の転職サービス リユース転職

買取ビジネスとは、買取業界の今後の将来性は?|リユース・買取業界専門の求人サイト

2023.09.07

社会全体がSDGsに取り組む中で、モノをリユースして循環させる買取業界はまさに注目の的。
その市場規模は年々拡大していて将来性があることや、リユースという環境に配慮した事業であることも各企業の安定経営を後押ししています!

今回は、買取・査定の仕事に興味がある方へ、買取業界の動向や、買取ビジネスの今後の将来性、買取に関する求人状況について、リユース・買取業界専門の転職・キャリア支援を行う「リユース転職」が徹底解説します!

🔸買取業界のビジネスモデルとは

買取業界のビジネスモデルは以下の通りです。

  • 事業者はお客様(一般個人ユーザー、法人)から買取を行います。
  • 買取をした品物は在庫となります。
  • 在庫は中古品として個人や法人へ販売をします。

この一連の買取から販売までの流れを「リユース」といい、買取業界はリユース業界とも呼ばれています。

お客様は物を売却したいときに、以前は店舗に出向くことがほとんどでしたが、現在は店舗、自宅(出張)、宅配など、チャネルが増えて利便性が高まっています。

このビジネスのリスクの一つは、偽物を買い取ってしまうことです。ブランド品等には“スーパーコピー”呼ばれるような精巧な偽物も存在します。こうしたものを買い取ってしまうと、買い取った物を販売することができず、事業者は損失を出すことになります。

🔸どんなものが買取できるのか

買取業界の取り扱い商材としては以下のようなものがあげられます。

⚫︎ブランド品(バック、小物)
⚫︎貴金属、宝石、ジュエリー
⚫︎腕時計、時計
⚫︎アパレル、衣類、着物
⚫︎家電、家具、雑貨、インテリア
⚫︎トレカ、ホビー
⚫︎ゲーム、ソフト、スマホ、PC
⚫︎楽器、カメラ、骨董品、美術品、お酒
⚫︎キャンプ用品、自転車、釣具、ゴルフ用品
など

上記の商材を総合的に取り扱う店舗や、特化した商材を取り扱う店舗など業態は様々です。お酒やカメラ、キャンプ用品、トレカなどここ数年で注目される商材も増え、取扱い可能な商材の幅が広がっているのが特徴です。

🔸店舗が7割、出張買取など他チャネルのニーズも増えている

先ほどチャネルが増えているというお話をしましたが、その内訳はどうなっているのでしょうか。

  • 店舗買取 70.2%
  • 出張(訪問)買取 14.0%
  • 宅配買取 13.1%
  • 催事買取 1.3%
  • その他 1.4%

となっており(リサイクル通信社「買取市場規模チャネル別構成比(2021年度)」)、やはり店舗買取が圧倒的に多いですが、高齢者の生前整理や遺品整理、引っ越し時のまとめて引き取ってほしいというニーズもあり、出張買取の需要も伸びています。コロナ禍以降、自宅でサービスを受けたいという方も増えたことも追い風になっています。

🔸買取の仕事には資格がいるのか

買取業に必要な資格として「古物商」の許可があります。古物商とは「古物営業法に規定される古物を業として売買または交換する業者・個人」のことです。買取事業を始めるにはまずは古物商許可を最寄りの警察署に申請する必要があります。

さらに買取の仕事をしていく中で、真贋・鑑定・査定といったスキルを高めるために必要な資格としては、ブランド品はAACD、宝石はGIA・FGAといった資格があります。先ほどの偽物の買取を防ぐためにもスタッフのスキルアップが必要な業界です。

資格に関する詳細はこちら

🔸買取業界の歩み

伝統的な「質屋」を別とすると、日本ではリユース・買取というビジネスが生まれてから、まだ30年程度です。バブル崩壊後「ゲオ」や「ブックオフ」といった現在のトップ企業が誕生し、多店舗展開を進めてきました。その後、2000年のITバブル期にヤフオクやビッターズなどのネットショップが誕生。

2008年リーマンショック後、貴金属買取ブームが起きました。これを機に事業者数が拡大します。2010年以降は、ZOZOUSEDやメルカリを代表するテクノロジーを駆使した企業が誕生。また、インバウンドの需要の高まりで宝飾品やブランド品といった高額商材の中古品の売れ行きが好調になりました。

歴史から振り替えると、景気衰退期に成長してきたともいえ、”不景気に比較的強い業界”といえるでしょう。

🔸買取した品物はどうなるのか

買取した品物は中古品(リユース品)として販売すると先ほどお伝えしましたが、その際にはクリーニングや修復などのメンテナンスをするケースがほとんどです。例えば、宝石・貴金属などは磨き直しをすることで新品同様に輝きを取り戻しますし、ブランド品や腕時計などはメンテナンスを加えることで、買い取った状態よりも価値が上がるアイテムもあり、販売する上で重要な工程です。そうしてリフレッシュした中古品(リユース品)は再度流通していきます。

中古品は、一般的に新品で買うよりも値段がお得です。ただ、中にはもう新品として販売されていないレア商品や、ヴィンテージアイテムとして人気がある物など、新品当時の価格よりもはるかに価値が高いものもあります。

🔸 日本の中古品(リユース品)は世界へ

日本の中で流通している中古品(リユース品)は状態が良く、綺麗だと言われています。また、偽物が少なく、日本人事業者の対応も丁寧なため、世界中で人気があります。

たとえば、中国では日用品、化粧品、衣類、ブランドバックなど、欧米では高額な時計やカメラや、ジャパニーズカルチャーを感じさせるようなゲーム、フィギュア、トレカ(ポケモンカード、ワンピースカード)などの商品にニーズがあります。

🔸市場規模の拡大とその将来性

買取業界(リユース業界)の市場規模を見ると、12年連続で右肩上がりであることがわかります(リサイクル通信社による)。

また潜在需要は44兆円ともいわれています。これはメルカリ社が試算したデータによるもので、国内の家の中に眠っている資産を数値化したものです。潜在需要の掘り起こしをどのように行っていくのかが問われますが、この市場の将来性は非常に高いと言えるでしょう。

🔸買取業界(リユース業界)の求人状況

市場規模の拡大とともに、求人数も増加しています。

買取業務を実際行う買取・査定スタッフや、真贋・鑑定を専門で行う人材はもちろんですが、企業を支える管理部門(人事・経理・総務など)やWEBマーケ、エンジニアといったIT人材、営業統括、事業責任者といった幹部人材も幅広く求人があります。

買取業界・リユース業界には、上場企業からスタートアップ企業、地場の老舗企業まで業歴、規模、社風等が様々な企業があります。IT・テクノロジーを駆使してDX化に取り組む会社、海外進出を進める会社など、企業によって成長戦略も様々です。直近では、事業統合(M&A)や協業の動きが目立っています。

そのため自分の価値観に合った企業があるのか、キャリアとしてどのような企業でどのような仕事をするのか、といった選択はとても重要といえるでしょう。

不用品を買取りして再度市場に流通させていくビジネスは、持続可能な社会をつくる循環型ビジネスといえます。SDGsの12項目にある「つくる責任と使う責任」とも合致しており、社会貢献性の高い仕事であることから、今後も注目をされる仕事であることは間違いないでしょう。

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<この記事を書いた人>

リユース転職 キャリアアドバイザー 山口桃子

リユース企業の元人事。店長として買取の現場に立ち会った経験も多数。2019年よりリユース・買取業界専門の転職支援を開始。これまで多くの買取業界を目指す方のサポートをしてきた。また業界経験者の「よりキャリアを上げていきたいけどどのような方法があるのか」とういった相談も多く、総合的なキャリア支援を行っている。

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よって物を売買することが普及し、SDGsへの意識の高まりから
消費トレンドが変革。今後も買取・リユースの需要は増していきます。
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